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【持続可能な水産業へ】
〜ICT/AIが拓く陸上養殖の未来と脱炭素社会の漁業〜
3月10日(月)
株式会社NTTアクア 代表取締役社長
山本 圭一(やまもと けいいち) 氏
かつて世界一の漁獲量と消費量を誇った日本。日本の食文化は、「魚」とともに歩んだといっても良いでしょう。しかしながら、漁獲量のピークから数十年が経った今、食用魚介類の自給率は60%を切るまでに低下し、多くの魚介類を海外に依存しています。気候変動による海水温の上昇や乱獲により日本の漁獲量は減少し、漁業の担い手不足も深刻です。海面養殖は、養殖に適した「適地」はもうないと言われており、漁業権の問題で新規参入が困難です。そこで注目されているのが「陸上養殖」。NTTアクアが陸上養殖に参入することになった背景やICTによる提供価値、めざしている未来についてご説明いたします。
1.養殖業の現状
2.NTTアクア設立の背景
3.革新的なろ過技術とICT/AIの活用
4.NTTアクアがめざしている未来
5.質疑応答/名刺交換
公立はこだて未来大学 副理事長
和田 雅昭(わだ まさあき) 氏
国際連合食糧農業機関(FAO)の統計によると、藻類を除く魚介類の2021年における世界の海面総生産量は1億1446万トンであり、その内訳は漁業生産量が69.7%、養殖業生産量が30.3%でした。一方、四方を海に囲まれた日本は海面総生産量366万トンのうち漁業生産量が83.9%を占めており、日本は漁業生産量の比率が高い国のひとつであるといえます。今後は日本においても養殖業生産量の比率は徐々に高まると考えられますが、環境に配慮した漁業生産、養殖業生産が求められます。本講演では、脱炭素社会における漁船漁業と養殖業を展望します。
1.漁船漁業
2.養殖業
3.脱炭素社会
4.GX
5.質疑応答
※Zoomによる遠隔でのご登壇となります
1995年 日本電信電話株式会社入社。2002年 NTTドコモに転籍し、法人営業本部に所属。2011年 東北復興新生支援室 担当課長。2022年 組織再編でNTTコミュニケーションズに出向し、地域協創推進部門 担当部長。2024年NTTアクア設立。水産庁スマート水産業現場実装委員等、各種委員や専門家を歴任。
1993年 株式会社東和電機製作所入社。2005年 公立はこだて未来大学着任。2023年より現職。博士(水産科学)。2012年度北海道科学技術賞、2014年度北海道総合通信局長表彰、2015年度総務大臣賞等を受賞。総務省地域情報化アドバイザー、水産庁スマート水産業現場実装委員等を兼務。著書に「マリンITの出帆」(2015年)、編著書に「スマート水産業入門」(2022年)がある。