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令和7年度水産予算概算要求と施策の重点
12月13日(金)
水産庁 増殖推進部
研究指導課 先端技術班 課長補佐
金子 貴臣(かねこ たかおみ) 氏
水産庁は、水産資源の適切な管理と水産業の成長産業化を両立させ、漁業者の所得向上と年齢バランスの取れた漁業就業構造を確立することを目指して「水産政策の改革」を推進しています。この水産改革の取組を後押しするため、「資源管理から流通に至るICT活用体制」の整備を打ち出したことが、スマート水産業の原点です。このような経緯から、スマート水産業は、水産資源の持続的な利用と水産業の成長産業化という、2つの大きな方向性で、様々な取組が推進されていることが特徴です。
本講義では、スマート水産業の施策や具体的な取組、最新のトピック等について、水産庁の担当者から御紹介させていただきます。
1.水産政策の改革とスマート水産業
2.スマート水産業の具体的取組
3.最新のトピック
4.今後の展開に向けて
5.質疑応答/名刺交換
水産庁 増殖推進部
栽培養殖課 養殖企画班 課長補佐
竹川 義彦(たけかわ よしひこ) 氏
世界的には人口の増加に伴い水産物の需要が高まってきています。一方、漁業生産量を見ると、天然資源を漁獲する漁業生産量は世界的にも伸び悩んでいますが養殖生産量は近年大きく増加しており、直近の2022年の世界の漁業生産量(藻類など除く)では、養殖生産量は初めて漁獲による生産量を上回りました。このような背景から、国は、国内外の需要を見据えて戦略的養殖品目を設定するとともに、生産から販売・輸出に至る総合戦略として、「養殖業成長産業化総合戦略」を令和2年7月に策定・公表しました。
この総合戦略に基づき、養殖業の成長産業化を実現するため、養殖業者が行う改善の取組や養殖業の課題解決に向けた技術開発等を推進しており、これらの取組についてご紹介します。
1.養殖業をめぐる国内外の状況
2.養殖業成長産業化総合戦略の概要
3.養殖業の課題と解決に向けた取組状況
4.養殖業の経営改善に関する取組
5.成長産業化へ向けた支援(補助事業等の紹介)
6.質疑応答/名刺交換
2005年3月 東京大学 農学部卒。2010年3月 東京大学大学院 農学生命科学研究科修了(農学博士)。
2010年6月 (独)水産総合研究センター 中央水産研究所 任期付研究員。2013年から 同研究所 研究員。
2019年4月 水産庁に課長補佐として出向し、スマート水産業の推進を担当。
2004年水産庁入庁。漁場資源課 課長補佐(海洋保全班担当)、管理調整課 課長補佐(資源管理計画班担当、指定漁業第2班担当)、漁業取締課 課長補佐(外国人漁業管理班担当)を経て、2023年7月から現在、栽培養殖課 課長補佐(養殖企画班担当)。