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【総務省/KDDI】
11月26日(火)
総務省 国際戦略局 技術政策課長
松井 正幸(まつい まさゆき) 氏
総務省では、Beyond 5Gの実現が見込まれる2030年頃に向け、今後具体的に取り組む事項を整理した「AI社会を支える次世代情報通信基盤の実現に向けた戦略* - *Beyond 5G推進戦略2.0 -」(令和6年8月)を策定した。また、情報通信審議会技術戦略委員会のワーキンググループにおいて「オール光ネットワーク共通基盤技術の開発の方向性及び普及方策」がとりまとめられた。
本講演ではこれらを踏まえたオール光ネットワークの社会実装に向けた取組をご紹介する。
1.2030年代の社会像(AI社会)
2.AI社会を支えるBeyond 5Gの実現に向けた戦略
3.オール光ネットワーク共通基盤技術の開発の方向性及び普及方策
4.質疑応答/名刺交換
KDDI(株) 先端技術研究本部 基盤技術研究部 部長
林 通秋(はやし みちあき) 氏
光通信の研究は歴史が長く、1989年に世界で初めてKDDIが光海底ケーブル(TPC-3)による太平洋横断を商用化した。2000年頃には光通信の良さである大容量、低遅延、低消費電力をネットワークの隅々まで使いたい要望が強くなり、オールフォトニックネットワーク(APN)の研究開発が活発化した。その後約20年、様々な課題によりAPNは広く広まらなかったが、ICTの社会インフラ化や低炭素社会への要請を背景に、今再びAPNの社会実装が求められている。
本講演では、古くて新しいAPNを振り返り、社会実装への大きな一歩となるグローバル標準化の発足など近年の取り組みをご紹介する。
1.オールフォトニックネットワーク(APN)を支える20年を超える研究開発ヒストリー
2.日本がリードするAPNに関する業界団体(IOWN Global Forum)の発足
3.APNの普及に向けたITU-Tにおけるグローバル標準化の号砲
4.APNによる新しいユースケースが実現するICT社会
5.質疑応答/名刺交換
1996年4月に郵政省(現総務省)に入省。近年では、在アメリカ合衆国日本国大使館参事官、総務省情報流通行政局情報流通振興課長、地上放送課長、国立研究開発法人情報通信研究機構総務部長を歴任し、2024年7月に現職に就任。
1997年よりKDD海底線部にて日本周回光ケーブルシステム(JIH)のオール光ネットワーク切替システムの開発に従事。2000年よりKDDI総合研究所にてフォトニッククロスコネクト(PXC)と制御プレーン技術(GMPLS)、ネットワーク仮想化、ネットワーク運用管理へのAI活用の研究開発に従事。2021年より、KDDIネットワーク戦略部、及び、IPネットワーク部においてネットワークアーキテクチャ検討に従事。2023年より、KDDI標準化戦略部にて、IOWN Global ForumやITU-Tを通じたオールフォトニックネットワーク(APN)の標準化、データセンタネットワーク、自律ネットワーク運用の標準化に従事。2024年より、KDDI基盤技術研究部にて、APNを含むインフラ技術、量子計算機、宇宙通信に関する研究開発と技術戦略に従事。