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【不透明な時代に必須の事業戦略スキル】
〜既にある手法とセオリーの正しい理解、センス良い繋ぎ合わせ、的確な分析と想像を磨き上げる〜
5月18日(水) 終了済
株式会社経営技法 代表取締役社長
鈴木 俊介(すずき しゅんすけ) 氏
コロナ禍以降、先行きはますます不透明になりました。通説に従って果たして大丈夫なのか確信は持てません。それでも何かを探らなければなりません。そのために、未来予測は重要と誰もが口にします。しかし、その方法について、納得がいく正しい手法を身に着けて実践応用した人はなかなか見当たりません。
ある種のストーリーを描いて、根拠となる数値が公に出されたものから描いたトレンド予測は、競合他社とは変わらない。外れても責任を問われることはない、形式的で曖昧なものになりがちです。
しかし、事業を成功させる人は、確実に先を読み、実行に移しています。彼らは未来を「当てて」いるのです。また、海外の投資家たちは世界を俯瞰し、次の姿を思い描き、それを実現すべく大胆な技術や可能性に資金を投入します。
果たして、何が違うのか?
物事を予測する上で必要な手法自体は、既に様々出回っています。自然科学、社会科学問わず、各々の世界で物事の推移を言い当てたセオリーはあります。あとは、いかにそれらをセンス良く上手に繋ぎ合わせ、的確に分析し、想像してみせるかです。既にある手法を理解し、そして、分析と思考の方法に磨きをかけることです。
本セミナーでは、そのために必要な知識や手法を紹介の上、それらを使いこなす思考、分析のテクニックについてご紹介します。
1.イントロダクション
(1)何のための誰のための未来予測か?未来予測の要諦
(2)予測が当たらない、なぜか?当たる予測、外れる予測、どこが違うのか?陥りがちなパターン
2.未来予測の前提構造
(1)変動因子を知る 〜人口動態から技術まで、常にどんな前提に気を払うべきか?目先の変化が表れる前に
(2)変動因子はどう影響与えるのか?関連するのか?自社、顧客・市場、競合、業界 〜関連付けのフレームワーク
3.必然的に起こるパターン・流行り廃りの見極め方 〜知識としての必然法則
(1)市場の成長曲線とイノベーター理論 〜市場はどのように生まれ変化するのか?
・イノベーター理論〜市場時期で異なる適切なマーケティングと組織運営戦略
・業界、市場が成立する前提要件を知る
・破壊的イノベーションとは何か?
・市場成長曲線予測のつくりかた
(2)技術進化論
・TRIZ、最適規模論、自動化17ステップ他
・コア技術の進化状況(素材、情報テクノロジー)、ナノテク、分散台帳技術(ブロックチェーン)、半導体、シンギュラリティ等・・・
(3)社会の変化を見通す 〜組織、人間集団の栄枯盛衰と変化
社会という人間集団も時々の状況ごとにふるまいや価値観がかわっていきます。人々が何を考え、どうふるまい、何が流行するのか、
通念になるのか、社会、企業問わず、社会学、社会心理学、経済学の視点を通してパターンを解説します。
・組織変革における要諦 〜企業と人間個人の欲の変化
・成長社会と成熟社会
・ネットワーク理論(21世紀型社会を読み解く鍵)
・国家社会の趨勢パターン 〜長いユーラシア大陸の歴史から言えること
・経済と政治のシステムの推移 〜集中と分配、中央集権か分権か?私有か国有か?おこりうる「揺り戻し」
・歴史に学ぶ 〜国家(王朝)の共通
4.未来予測の思考技術 〜先手を打つ、当たる、独自の見立てのつくりかた
(1)状況分析:過去〜現在の状況を、気づかない視点で見直す
(2)歴史をふりかえる〜もの、業界固有の歴史法則を探す
(3)変化のシナリオを考える〜「コインの裏返し」ではない変化が生み出す変化をシミュレーションする
(4)シミュレーションする頭のつかいかた〜ユニークブレインラボ®の創造的思考のエクササイズ抜粋
(5)実践演習
(6)応用例:シナリオからのロードマップ、製品アイディア創出
5.長期的視点での未来を言い当てる
(1)歴史の法則、人間の法則
(2)タイムスパン 〜変化のリードタイムを見積もる
6.質疑応答/名刺交換
1992年 慶應義塾大学、2020年 Case Western Reserve大学院を卒業。出光興産、KPMGビジネスアシュアランス、Kepner Tregoe Japanを経て、2009年(株)経営技法設立。2011年 創造的な思考技術に特化した能力開発メソッド「ユニークブレインラボ®」を開発し、上市する。大手製造業、IT企業を中心に創造力強化、新製品新サービス創出を支援。世界でも数少ない「思考技術」を基軸においたコンサルティング、研修を展開している。NPO法人ランチェスター協会理事。等価変換創造学会所属。