ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
【ディープシークの台頭と次世代AI競争】
-中国企業ディープシークが米国企業を超えた
-低コストで高性能な推論モデルを開発
-マスク氏が創設したxAIは世界最先端モデルを投入
4月16日(水)
米国 VentureClef社 代表/アナリスト
宮本 和明(みやもと かずあき) 氏
中国企業ディープシークの波紋が世界で広がっている。
ディープシークは言語モデル「DeepSeek V3」と推論モデル「DeepSeek-R1」を低コストで開発し、これをオープンソースとして公開した。推論モデルはOpenAIの「o1」に匹敵する性能を示し、中国企業が米国企業に追いついた。一方、ディープシークはOpenAIのモデルから知識を吸い取る手法「Knowledge Distillation」で開発された。先行モデルから知識を移転する手法は合法的なのか議論が始まった。
ディープシークに刺激され、米国企業は相次いで推論モデルの最新版を投入した。推論モデルは人間のように論理的な思考ができるAIで、与えられたタスクを、筋道を立てて結論を導く。マスク氏が創設したxAIは最新モデル「Grok 3」を投入し、世界トップレベルの性能をマークした。ディープシークに刺激を受け、米国で次世代モデルの開発競争が白熱している。
<1>ディープシークの衝撃
1.ディープシークとは
2.言語モデル:DeepSeek V3
3.推論モデル:DeepSeek-R1
4.低コストで開発できた理由
5.ディープシークの利用方法
6.ディープシークの危険性
<2>推論モデルの開発競争
7.Open AI
8.Google
9.xAI
10.Anthropic
<3>推論モデルの技術概要
11.推論モデルとは
12.推論モデルの開発手法
13.推論モデルを企業で利用する
14.質疑応答
広島県出身。大阪大学基礎工学部卒業。1980年 富士通に入社。1985年 富士通関連会社Amdahl Corp.(カリフォルニア州サニーベール)に出向し、アメリカでスーパーコンピュータ事業の立ち上げに従事。
2003年3月 富士通を退社し、リサーチ会社VentureClef (カリフォルニア州マウンテンビュー) を設立。アナリストとしてコンピュータ技術の最新動向を追う。シリコンバレーのベンチャー企業にフォーカスし、時代を変える技術の発掘と解析を行う。25年に及ぶアメリカでのキャリアを背景に技術トレンドをレポート。
【著書等】『量子技術の実用化と研究開発業務への導入方法(共著)』(技術情報協会)2023。『機械学習・人工知能 業務活用の手引き(共著)』(情報機構)2017。『人工知能アプリケーション総覧(共著)』(日経BP社)2015。最新技術をブログ「Emerging Technology Review」で発信。
日経新聞に寄稿「宮本和明のシリコンバレー最先端技術報告」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20130326/466162/
日経新聞に寄稿「未来の技術の実験場-シリコンバレー最先端を追う」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20140603/561130/