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済生会熊本病院のDXの更なる加速と成功の要諦〜システムの力で病院に活力を!〜
3月25日(火)
社会福祉法人恩賜財団 済生会熊本病院
医療情報部 兼 医療情報調査分析研究所 兼 医療連携部
小妻 幸男(こづま ゆきお) 氏
医療業界におけるDX推進は端緒についたばかりである。2024年から始まった「医師の働き方改革」を円滑に進めるためにも、今後病院全体でITリテラシー教育を加速推進していく必要がある。自ら課題を抽出し、それらをシステムの力で解決できる人材育成を図ることで、組織を超えた「全体最適化」や「病院全体の変革」につなげDX思考の組織風土の醸成につなげていきたいと考える。デジタル機器の積極的な導入もさることながら、DX成功の要締は、それを取り扱う組織の運営の巧抽にある。これまでのワークフローをそのままにして、戦略なきデジタル化を進めるとすればおそらく何の成果もないだろう。医療とITエンジニアリングの橋渡し、融合を目指している。いわゆる「マインドセット」の変更は決して容易でないが、ITに親和性の高い医療人の育成は、時間をかけて投資すべきテーマである。
1.病院紹介
2.DX(Digital Transformation)推進の背景と必要性
3.医療の質とDX
・DX基板と組織的対応
・進化を続けるDX
・PHRサービスが切り拓く、病院DX推進
4.DXのROI (Return On Investment)
5.未来への展望
6.質疑応答
1991年 済生会熊本病院入職(臨床工学技士)
2006年 TQM (Total Quality )部へ配属
2009年 日本クリニカルパス学会アウトカム部会部会員としてBOM(Basic Outcome Master)の作成
2016年 医療情報部設立ともに配属
2019年 治療方針決定支援装置、治療方針決定支援装置の作動方法、
および治療方針決定支援プログラム共同提出(富士フォルム共同 特開 2019-213784)
2024年 一般社団法人日本クリニカルパス学会 医療情報委員 学会評議員
厚生労働科学研究
2021年 標準化クリニカルパスに基づく、医師行動識別センサや問診AIなどのICTを用いた
医師の業務負担軽減手法に関する研究
2023年 ヘルスケアプロセス管理に関する国際標準化と個別化
Learning Health Systemアプリケーションの開発研究
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)
2018年 日本医療研究開発機構(AMED)標準的医療情報収集システム開発・
利活用研究事業「クリニカルパス標準データモデルの開発および利活用」
(ePath事業)マネジメント責任者
2022年 標準化電子ワークシートを核とした分散型臨床試験のシステム・運用両面からの構築