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【激変する環境、EV競争にどう対応するのか】
〜技術的観点から読み解く統合の姿〜
2月25日(火)
WhiteHart株式会社 代表
阿部 典行(あべ のりゆき) 氏
各自動車メーカーが気候変動や生物多様性への対応が求められるなか、ホンダと日産の経営統合への検討が発表された。デジタル認証やSDVに向けた開発強化などの課題に加え、両社の環境対応策の本命であるはずのEV市場が減速を始め、先行きにいよいよ不透明感が増している。
本講演では、この統合が両社とそのサプライヤーにどのような影響をもたらすのかを、開発プロセスやHEVシステム、CADシステムの違い、などの技術的な観点から整理すると共に、今後のEV車両と市場の変化にどのように適応すべきかを解説・展望する。
1.経営統合の背景
(1)リッチエネルギーの高コスト化とリーンエネルギーの普及
(2)人口オーナスと自動運転:市場の縮小
2.EV市場の減速
(1)鉄鋼市場とEV市場の類似性
(2)イノベーションのジレンマ(同質的価値からの脱却が必要)
3.ホンダと日産 開発システム・技術の比較
・開発プロセス ・エンジン技術 ・電動技術 ・CADシステム ・ビークルOS
4.統合の姿
・プラットフォーム ・トランスミッション ・高圧バッテリー
5.EV車両と市場の今後
6.質疑応答/名刺交換
調布市生まれ。東海大学動力機械工学科卒業後1984年 本田技術研究所入社。エンジン設計者として第2期F1プロジェクトを皮切りに直噴エンジンなど先進研究に従事。1990年代後半からは電動パワートレインを主に担当し、燃料電池車や1〜3モーターの各種ハイブリッド車用電動システムを研究。2016年機能安全管理者。2022年に退職し、クルマ開発の発想・企画をサポートするWhite Hart(株)を設立。