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PFASに関する環境省の施策と分解技術の展望
2月13日(木)
環境省 水・大気環境局 環境管理課
有機フッ素化合物対策室 室長
吉﨑 仁志(よしざき ひとし) 氏
社会的に関心が高まっている有機フッ素化合物(PFAS)について、環境省は、令和5年1月に「PFASに対する総合戦略検討専門家会議」を設置し、同年7月に同会議が取りまとめた「PFASに関する今後の対応の方向性」を踏まえ、PFASに対する各種取組を進めている。
本題目では、PFASのうち、PFOS及びPFOAに関する対応を中心に、環境省における取組等を御紹介する。
1.PFOS、PFOA等の概要
2.国内におけるこれまでのPFOS、PFOA等に関する取組
(1)暫定目標値の設定
(2)水道水中・環境中での検出状況
(3)PFASに関する当面の主な取組について
3.PFOS、PFOA等に関する最近の主な取組
(1)PFASの食品健康影響評価について
(2)水道水に係る水質の暫定目標値の取扱いの検討
(3)PFASに関する研究の推進
(4)リスクコミュニケーションの促進に向けた取組 等
4.まとめ
5.質疑応答
立命館大学 生命科学部 応用化学科 教授
小林 洋一(こばやし よういち) 氏
本講演では、半導体ナノ結晶に可視LED光を照射することで、PFASの中でも特に安定性の高いパーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、およびイオン交換膜として広く利用されているナフィオンをフッ素物イオンに効率的に分解できる技術について紹介する。PFOSは405nmのLED光を8時間照射することで完全に脱フッ素化され、ナフィオンは24時間の光照射で81%が脱フッ素化された。この技術の詳細および展望について説明する。
1.半導体ナノ結晶の概要
2.PFASの分解反応の現状
3.半導体ナノ結晶を用いたPFASの可視光分解
4.今後の展望
5.質疑応答
2004年 京都大学大学院工学研究科修士課程修了。2004年 環境省入省。2021年 環境保健部環境安全課課長補佐、環境保健部水銀対策推進室長。2023年 水・大気環境局総務課政策企画官。2024年 現職。
2002年3月 私立滝高校(愛知) 卒業。2007年3月 関西学院大学理工学部化学科 卒業。2009年3月 同大学大学院理工学研究科化学専攻 博士課程前期課程 修了(玉井尚登 研究室)。2011年3月 同大学院同学科同専攻 博士課程後期課程 修了(早期)(玉井尚登 研究室)。2011年10月〜2013年8月 トロント大学 JSPS海外特別研究員 (Gregory D. Scholes 研究室)。2013年9月〜2017年3月 青山学院大学理工学部化学・生命科学科 助教 (阿部 二朗 研究室)。2017年4月〜 立命館大学生命科学部応用化学科 准教授。2022年10月〜 JSTさきがけ研究者「サステイナブル材料」(兼任)。2023年4月〜 立命館大学生命科学部応用化学科 教授。