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【日本と海外で異なる生成AIのアプローチ】
〜文章生成に着目している限りは、生成AIのポテンシャルを活かせない〜
2月 7日(金)
国立情報学研究所 教授
佐藤 一郎(さとう いちろう) 氏
生成AIの活用が進む中、日本と海外ではそのアプローチに大きな違いが見られます。日本では生成AIは文章生成をはじめとした作業や業務効率化の手段にとどまっていますが、海外では生成AIを「業務そのものを変革する力」として活用する事例が数多く存在します。例えば、自動車業界において、海外では生成AIを活用して仮想的な走行画像を作成し、自動運転用AIのトレーニングに利用するといった先進的な試みが進んでいます。
本講演では、日本ではまだ知られていない生成AIの革新的な応用事例として、多様な業種における生成AIの応用トレンド、例えば「AI学習データの作成・補完」「未来予測」「異常検知」を紹介しながら、生成AIの本来の可能性を明らかにするとともに、次世代の業務変革やイノベーションを促進する可能性を探ります。生成AIを活かした新たな価値創造を目指すすべてのビジネスリーダー必聴の内容となります。
1.日本における生成AIの典型事例とその課題
2.生成AIは業務効率化ではなく、業務改革の手段
3.限界費用削減技術としての生成AI
4.ポスト・グラフィックユーザーインターフェイスとしての生成AI
5.生成AIによるAI開発支援(AIに教わるAI)
6.生成AIによる未来予測
7.生成AIによる異常発見
8.まとめ
9.質疑応答/名刺交換
現職:国立情報学研究所・情報社会相関研究系教授/国立大学法人総合研究大学院大学・複合科学研究科情報学専攻教授(兼任)。専門:ミドルウェアやOSなどのシステムソフトウェア。学歴:慶應義塾大学理工学部電気工学科卒、同大学理工学研究科大学院計算機科学専攻後期博士課程修了、博士(工学)。政府関連の委員など:デジタル庁「政策評価に関する有識者会議」座長、経済産業省・総務省「企業のプライバシーガバナンスモデル検討会」座長、内閣官房・個人情報委員会・総務省行政管理局・総務省自治行政局(共管)「個人情報保護制度の見直しに関する検討会」検討会構成員、総務省「プラットフォームサービスに係る利用者情報の取扱いに関するWG」構成員、総務省「放送分野の視聴データの活用とプライバシー保護の在り方に関する検討会」構成員他。”ChatGPTは世界をどう変えるのか” (中公新書クラレ、2023年12月)を執筆。