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生物多様性クレジットの世界動向と今後の展望〜測定方法、透明性、地域コミュニティの関与〜
1月31日(金)
株式会社農林中金総合研究所
リサーチ&ソリューション第2部 主任研究員
安藤 範親(あんどう のりちか) 氏
近年は、カーボンクレジットの取り組みに加えて、生物多様性クレジットが新たに注目され始めています。生物多様性クレジットは、生物多様性の保全活動に対して資金を提供する手段であり、カーボンクレジットと相互補完的な役割も果たしています。
欧州各国やブラジル、オーストラリア、ニュージーランドなどでは、生物多様性クレジット市場の開発が進みつつあり、2030年には市場規模が20億ドル、2050年には690億ドルに達する可能性が示唆されています。 一方で、市場の信頼性確保や測定手法の多様性、データ収集コストなどの課題も残されています。今後は、国際的な枠組みの透明性や規制の整備が求められ、市場発展に向けた環境整備が期待されます。
当セミナーでは、各国および各プロジェクトの取り組みを通じて、生物多様性クレジットの最新動向について報告いたします。
1.カーボンクレジットと生物多様性クレジットの関係
2.日本の生物多様性に関する取組動向
3.世界の生物多様性クレジットの動向
4.世界の生物多様性クレジットの測定・算出方法
5.生物多様性クレジットの課題と展望
6.質疑応答/名刺交換
2010年 農林中金総研入社、調査第二部にて国内のマクロ経済分析を担当後、2013年より基礎研究部にて、林業・林産業の研究を担当。2023年よりリサーチ&ソリューション第2部所属。
活動等:木材利用システム研究会やWSN(ウッドソリューション・ネットワーク)等の活動に従事しているほか、近年はウッドショックやESGをテーマとした講演多数。林業・木材利用にかかわる専門家として幅広い分野の委員を担当。林野庁「生物多様性保全に資する森林管理のあり方に関する検討会」委員(23年11月〜24年3月)。林野庁補助事業「CLT・LVL等の建築物への利用環境整備事業」委員(21年9月〜24年3月)。林野庁補助事業「外国人材の能力評価等に関する専門委員会」委員(23年1月〜24年3月)。木材利用推進中央協議会「木材利用優良施設コンクール」委員(22年〜)。