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【サイバー空間からフィジカル空間への革新技術の最新成果】
〜あらゆるものに溶け込む、社会に浸み込む、通信〜
1月21日(火)
株式会社KDDI総合研究所 代表取締役所長
中村 元（なかむら はじめ） 氏
KDDI総合研究所は、通信技術の「進化」と「浸透」の観点から、先進的な技術の研究とそれらの成果を社会実装していくためのリサーチを両輪で取り組んでいます。最新技術の更なる「進化」を図る先端研究は、現実世界と仮想世界を結ぶ通信技術領域全般を扱う中で、特に、サイバー空間で高度に分析評価された結果をフィジカル空間へ伝えるフィードバック機構に着目しています。
また、先端研究の成果として得られた先進技術が社会に「浸透」するために必要なリサーチとして、今後のライフスタイルや社会システム、経済メカニズム、法規制等を考慮したフィールド実証実験を行っています。こうした一連の取り組みの最新成果をご紹介します。
１．通信技術の「進化」
・既設光ファイバーを用いた「大容量マルチバンド波長多重伝送」
・産学連携による「5G-Advanced国際標準仕様」
・トンネル建設現場からの「3D点群データのリアルタイム伝送」
・「耐量子署名の暗号解読」における世界記録達成
・「低消費電力AIを実現するシリコン光回路」のコンパクト化及び動作実証
２．通史技術の「浸透」
・水空合体ドローンによる「遠隔での橋脚水中点検」
・公園一体型宿泊施設における「バイタルデータ活用サウナ」
・「曲がるペロブスカイト型太陽電池」を活用した基地局実証
・「Web3・メタバースの法務人材」の育成
３．質疑応答／名刺交換
1990年に国際電信電話（株）（現、KDDI（株））に入社。同社研究所（現、（株）KDDI総合研究所）にて、通信ネットワークの設計やサービス品質の評価に関する研究開発、国際標準化等に従事。2011年より、KDDI（株）LTE端末開発室長として、商用モバイル端末の開発を担当。2013年より、同社技術戦略部長として、KDDIグループの研究開発の戦略策定や推進を担当。2016年より、（株）KDDI 総合研究所取締役副所長として同社の経営に携わると共に、KDDI（株）技術戦略本部副本部長を兼務。2020年より現職。2021年、KDDI（株）執行役員に就任。2002年に早稲田大学より博士（工学）を取得。電子情報通信学会論文賞・業績賞、電波産業会電波功績賞、通信文化協会前島密賞、全国発明表彰経団連会長賞、地方発明表彰等を受賞。電子情報通信学会副会長・フェロー。
