ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
2025年 電力・エネルギー市場が激変する
1月15日(水)
A.T.カーニー(株) エネルギープラクティス
シニアパートナー
筒井 慎介(つつい しんすけ) 氏
2050年カーボンニュートラルの達成に向け、日本のエネルギー政策と市場構造は大きな転換を迎えようとしている。間もなく策定される第7次エネルギー基本計画では、東日本大震災以降で初めて原子力発電の活用についても盛り込まれる見通しであり、またこれまでの計画では野心的な省エネ目標を織り込むことで電力需要の抑制が前提とされていたものの、昨今のDXや生成AIの進展は電力需要を拡大させる見通しにもなっており、従来とは違った内容になることも想定される。
他方、電力卸市場では内外無差別の徹底のほか、同時市場の在り方に関する中間とりまとめが行われ、発電の運用の仕方や発電事業者が得る利益水準も変わり得る。今後導入が予定されるカーボンプライスの影響も無視できない。さらに、水素社会推進法やCCS事業法が施行され、水素等の低炭素燃料について所謂値差支援の応募受付が開始された。原子力分野では、東日本大震災を契機とする新規制基準の施行後で初となるBWRの再稼働が実現しました。
本講演では、各企業が戦略を策定する際の基礎となるよう、こうしたエネルギー政策や市場の動向について、それぞれの制度や仕組みを概説するとともに、これらがもたらす市場変化の可能性を多角的に考察する。
1.2024年のエネルギー市場におけるトピックス
2.第7次エネルギー基本計画のポイント
3.脱炭素電源の開発にかかる現状と課題
4.電力市場の今後の展望
5.今後の戦略検討上の論点
6.質疑応答
東京大学工学部機械工学科卒。ジェーシービーを経て、A.T. カーニーに入社。エネルギー、電力、都市ガス、通信業界を中心に、事業戦略、M&A戦略、新規事業立案、シナリオプランニング等を支援。近年は幅広い業界におけて脱炭素化を含むサステナビリティに関連した支援を実施。電力自由化を契機とした業界構造変化等をテーマとした講演・セミナー多数。
2013年、2014年に経済産業省資源エネルギー庁電力改革推進室(課長補佐)に出向。2014年より2017年まで京都大学院経済学研究科 特任准教授。共著に「A.T. カーニー 業界別 経営アジェンダ 2024」