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医療機関における最重要のコンプライアンス問題
-法的観点を踏まえた医療現場対応の実践事例のポイント解説-
12月 7日(土)
井上法律事務所 弁護士
医療法務弁護士グループ代表
井上 清成(いのうえ きよなり) 氏
現在、パワハラとカスハラの問題は、医療機関にとって、最重要のコンプライアンス問題となっています。ただ、まだ医療界におけるその認識と対策の歴史は浅いところです。本セミナーでは、それらへの対処事例を通じ、法的観点を踏まえた現場対応の実践の仕方のポイントを解説いたします。
第1:パワーハラスメント対応を中心として
1.普通解雇と懲戒処分のコンプライアンス問題
(1)普通解雇と懲戒処分(懲戒解雇)
(2)注意・指導と懲戒処分
2.解雇権濫用法理を踏まえた対応実務
(1)即戦力中途採用者の期待外れ解雇は可能か?
(2)解雇したい職員がいる時にどうすればよいか?
3.パワハラについて
(1)労働施策総合推進法(パワハラ防止法)などの法令
(2)諸事例の要点解説(パワハラかどうか?)
(3)条文のサンプル(就業規則との関係)
(4)運用の仕方(パワハラによる解雇など)
(5)院内調査の手法-顧問弁護士の活用方法
(6)労働訴訟への対処-訴訟での決着のつけ方は?
第2:カスタマーハラスメント対応を中心として
1.序説
2.顧客等からの著しい迷惑行為(カスタマーハラスメント)の内容
3.カスタマーハラスメントの定義
4.顧客等からの行為の具体例
5.井上法律事務所での対応例
(1)一応の説明文書の作成・交付
(2)暴行脅迫的又は威力・虚偽風説流布業務妨害的なものは110番通報
(3)弁護士名義の内容証明郵便による警告又は説明
(4)診療関係調整調停の申立てによる鎮静化
第3:質疑応答/名刺交換
1981年 東京大学法学部卒
1986年 弁護士登録(東京弁護士会所属)
1989年 井上法律事務所開設
2010年 厚生労働省社会保障審議会医療保険部会専門委員(出産育児一時金問題)
2012年 厚生労働省指導監査処分改善のための健康保険法改正研究会を設立し、石川善一弁護士と共同代表
2021年 保険医指導監査対策協会会長(保険医指導監査対応認定弁護士選考委員会委員長)
病院顧問、病院代理人を務める傍ら、医療法務に関する講演会、個別病院の研修会、論文執筆などの活動に従事。現在、月刊集中に「経営に活かす法律の知恵袋」を連載中。
著書に、『病院法務セミナー・よくわかる医療訴訟』(マイナビ)、『暴言・暴力・ハラスメントから職員を守る段階的対応』(日本看護協会出版会)、『個別指導・適時調査の通知が届いた時にどうするか』(日本医事新報社)など。