ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
EV・自動運転車のEMC対策〜最新自動車のEMC(電磁両立性)の基礎から課題、解決方法まで徹底解説〜
10月25日(金) 終了済
(公社)自動車技術会 フェロー
クライソン トロンナムチャイ(くらいそん とろんなむちゃい) 氏
現在、電気自動車(EV)では数十kW以上の大電力モータやインバータが使用されており、自動運転車では数十GHz以上のミリ波レーダーや5G通信などの高速デジタル通信が導入されています。一方で、車両の設計・開発においてはEMC(電磁両立性)性能の確保が必須となっており、大電力パワーエレクトロニクスや高速情報通信機器の導入により、EMCに対する要求がますます厳しくなっています。
本セミナーでは、最新の自動車EMC対策について詳しく解説します。まず、正確な測定が必要であり、そのための適切な測定器の選定が重要です。各測定器の特徴や違い、使い分けについてわかりやすく説明します。また、相互干渉や混信の問題を避け、適切に電波を管理するためには、規格を正しく理解することが求められます。また、規格の概要や種類についても丁寧に解説します。さらに、EMC対策に関しては「カットアンドトライ」のアプローチではなく、問題点を特定し、効率的に解決する方法についても説明します。
1.EMCの構成要素と分類
2.EMCで使われている測定器
3.自動車EMC規格の概要
4.最新自動車のEMC課題
5.EMC対策の基本と応用
6.質疑応答
1986年 東京大学大学院工学系研究科電子工学博士課程修了。工学博士。同年 日産自動車(株)入社。パワーエレクトロニクスやセンサ、高周波回路技術などの自動車への応用研究に従事。2018年 日産自動車(株)退社。
同年、神奈川工科大学創造工学部自動車システム開発工学科の教授に就任。2024年 神奈川工科大学を定年退社。技術士(電気電子部門、総合技術監理部門)、ソフトウェア開発技術者、第一級陸上無線技術士などの国家資格を保有。自動車技術会車載用パワーエレクトロニクス技術部門委員会やワイヤレス給電システム技術部門委員会の委員、タイ自動車技術会の技術顧問などを務める。2009年に精密工学会画像応用技術専門委員会第15回小笠原賞、2013年に電気学会産業応用部門論文賞をそれぞれ受賞。
主な著書に、「ワイヤレス給電技術入門」(共著、2017年 日刊工業新聞社)、「トコトンやさしい自動運転の本(第2版)」(単著、2022年 日刊工業新聞社)、「自動車用パワーエレクトロニクス-盤技術から電気自動車での実践まで-(単著、2022年 科学情報出版株式会社)、「きちんと知りたい!自動車EMC対策の必須知識」(単著、2024年 日刊工業新聞社)。