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超高齢・人口減少社会に向けて
〜限られた時間・人材で、サービスの質向上、業務負担軽減・効率化の実現〜
9月20日(金) 終了済
社会福祉法人善光会
理事、最高執行責任者、統括施設局長
株式会社善光総合研究所 代表取締役社長
宮本 隆史(みやもと たかし) 氏
社会保障費の増大化や介護人材不足が顕在化する中、善光会では、理念である「オペレーションの模範となる」「業界の行く末を担う先導者」を形にすべく、いち早く介護ロボット機器などの最新のテクノロジーを導入し、生産性の高いオペレーションを確立した。こうした自施設での事例を紹介する。介護DXを通して働き方改革も進めており、人材育成についても解説する。
1.介護の質と生産性向上の両立
2.介護DXによるオペレーション改善
3.介護士の業務負担軽減
4.科学的な介護と介護アウトカムの創出
5.介護ロボット・センサーの最新動向
6.人材育成とスマート介護士
7.センサー機器の複合利用環境の構築
8.質疑応答
株式会社やさしい手 代表取締役社長
香取 幹(かとり かん) 氏
介護分野におけるICT活用は、利用者の付加価値向上、生産性向上と人材確保の3つの面で重要な役割を果たす。本講義では、ケアプランデータ連携システムの活用によるケアマネジャーの業務効率化や、生成AIを用いたサービス提供プロセスの改善について説明する。
また、アウトプット・アウトカムデータを活用した未来の規制緩和の可能性や、IoTを組み合わせた生活支援サービスの提案を行う。さらに、人材確保のためのウェブ広告の最適化や、タレントマネジメントシステムの導入による定着促進についても言及する。ICTの積極的な活用により、介護現場の課題解決と高付加価値サービスの実現を目指す。
1.人材確保のために、人材募集広告のマーケティングを行い、応募数の向上とフェーズ間の遷移率の向上を目指す
2.募集内容をわかりやすく適切に記載し、パイプライン管理やトラッキング分析のためのシステム開発を行う
3.タレントマネジメントシステムと受講管理システムを導入し、人材の定着を進める
4.生成AIを用いて利用者への付加価値を高め、従事者の生産性向上を同時に実現する方法を開発する
5.介護記録を要約して利用者に情報提供するシステム「ひつじ」にデータを掲載し、利用者家族から高い評価を得る
6.AWS Generative AI Use Case JPを活用し、生成AIのシステムを少しずつ開発を進めることでROIを高める
7.ケアプランデータ連携システムの普及を図り、実績を取り込むことで、生産性が飛躍的に向上する
8.ケアプランデータ連携システムの標準様式が普及すれば、
生成AIを用いて在宅継続やADL改善のケアプラン提案が可能になる
9.情報システムを用いてサービス提供基準を管理し、
アウトプットとアウトカムを重視することで効率的に高付加価値サービスを開発・提供できる
10.2024年介護報酬改定では、管理者の兼務範囲の明確化、およびテレワークの取扱いを導入するとともに、
一部規制が緩和されており、この基準緩和とICTを活用した生産性向上策を検討する
社会医療法人石川記念会HITO病院 DX推進室
HIA(Hospital Infrastructure Architect)
村山 公一(むらやま こういち) 氏
医療法人健康会 訪問看護ステーションいしかわ
管理者
西岡 陽子(にしおか ようこ) 氏
超高齢人口減少社会を突き進む日本では、人口構造の変化が地域の医療や介護に大きな影響を及ぼすと予測されている。HITO病院(以下当院)では、職場環境の改善を目的にICTを活用した働き方改革を推進し、誰からも選ばれる病院となることを目指している。将来、生産年齢人口が減少し、限られた専門職ですべてをカバーできない状況となった際には、マルチタスクの人材が求められるであろう。しかし、労働時間が制限される中での人材育成はこれから益々困難な時代となる。
当院ではその対応策のひとつとして1人1台のスマートフォン活用による情報共有とチームチャットにより対話できる職場環境を整備した。当院では、場所に縛られないICTを活用した支援体制を院内だけでなく、地域へ拡大させたいと考えており、遠隔からハンズフリーで現場の状況をリアルタイムに確認しながら、通話や指示ができるスマートグラスの活用を開始した。今回、院内の専門職から老健施設や訪問看護現場への遠隔支援等について紹介する。
2007年 社会福祉法人善光会に入職し、2017年より理事、最高執行責任者、統括施設局長。
2023年に株式会社善光総合研究所を立ち上げ、現職。
業界団体の役員、国・地方自治体の各種委員会の委員を務めるほか、デジタル行財政改革会議課題発掘対話などの政府会議に有識者としても参画。
1968年 東京生まれ。
1994年 千葉大学工学部卒業。メーカー勤務を経て、1998年 株式会社やさしい手に入社。
2006年 同社 代表取締役社長に就任、現在に至る。
1980年生まれ。大学卒業後、広告系からWEBディレクターを経験し、2014年にHITO病院へ入職。
2017年から院内ICT推進に従事。現在、DX推進室に所属し、Hospital Infrastructure Architectとして、医療DXにおけるノウハウ提供、勉強会の実施など社会浸透をテーマに活動中。
1977年生まれ。総合病院勤務後、訪問看護に従事する。2007年 医療法人健康会入職。
2015年より訪問看護ステーションいしかわ管理者として勤務している。
利用者の安定した在宅療養の支援を行うと共に、ICTを活用した訪問看護職員の負担軽減に向けて活動中。