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【初心者が陥りがちな契約トラブルと対処法】
〜契約書作成からライセンスアウトするまでの留意点を総ざらい〜
6月 5日(水) 終了済
E&R総合法律会計事務所 代表弁護士
四宮 隆史(しのみや たかし) 氏
エンタテインメントビジネスにおける契約は、資金調達にかかる契約、業務委託契約、ライセンス契約の占める割合が大きく、そのなかでもライセンス契約は最も重要な契約となります。しかし、エンタテインメントライセンス契約の対象プロパティは、必ずしも法的権利には限られないし、契約内容も多岐にわたります。
そこで、本講では、法務部に新しく配属された方やプロデューサーの方など主に法務初心者の方々に向けて、エンタテインメントビジネスにおけるライセンス契約で留意すべき点を概説します。
※配布資料は契約書チェック用のリストとしても利用できます。
1.契約書作成の基本的な留意点
・契約とは
・契約書の存在意義
・不明確事項と未決定事項
2.ライセンス契約の条項を総チェック
・定義・許諾権利の内容・期間・地域・言語・独占/非独占
・MG・ランニングロイヤルティ・支払方法・経費の取り扱い
・承諾(アプルーバル)・相殺禁止・表明保証
・競業禁止・氏名等の使用・宣伝活動への協力 など
3.ライセンスイン(原作契約、出演契約など)の留意点
・「原案」と「原作」・「ノウハウ」のライセンス
・肖像権とパブリシティ権・権利処理(Chain of Title) など
4.ライセンスアウト(配信許諾契約、海外ライセンスなど)の留意点
・「買取」と「独占ライセンス」・ホールドバック
・海外リメイク など
5.質疑応答/名刺交換
慶應義塾大学経済学部卒。TV番組ディレクターとしての勤務を経て、弁護士(第二東京弁護士会)に。TMI総合法律事務所での勤務を経て2007年に独立。公認会計士、税理士との提携により、エンタテインメント、コンテンツ、IT分野の総合サービスオフィス「E&R総合法律会計事務所」を開設。主に映画、テレビ、音楽、出版、広告、スポーツ等の法務コンサルティング全般、代理人・エージェント業務を行う。
主な著書、セミナー等に、「プロデューサーカリキュラム-企画開発、プロジェクトスキーム、回収計画」(2011経済産業省/UNIJAPAN)、公益社団法人著作権情報センター「エンタテインメントライセンス契約の要諦」(2012)、「最新判例や紛争事例から学ぶエンタテインメント契約の基礎実務」(2017)、「エージェントビジネスの契約と法」(2019)、経済産業省/UNIJAPAN「コンテンツに関する権利の一元化の重要性」(2018)など。