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【現地パリから最新状況をレポート】
〜カーボンプライシングとモビリティ政策について〜
4月10日(水) 終了済
早稲田大学 政治経済学術院
教授/環境経済経営研究所 所長
パリ政治学院 客員研究員
独立行政法人経済産業研究所 ファカルティフェロー
有村 俊秀(ありむら としひで) 氏
脱炭素社会に向けて、EU各国は様々な政策を実施している。
本報告の前半では、EUが進めてきたカーボンプライシングの状況について解説する。EUETSの状況に加えて、新たに誕生するEUETS2の紹介をする。さらに、EUへの輸入品に対してカーボンプライシングを課す国境炭素調整(EUCABM)についても紹介し、アジア経済への影響を紹介する。カーボンクレジットを活用したDACの普及に関する取り組みも紹介する。
後半では、EUのモビリティ政策について、フランスのパリを取り組みを中心に紹介する。パリで普及の進む自転車政策と利用の状況、EV普及政策の状況、そして公共交通手段でのEVの活用について紹介する。
1.欧州ではEUETSが拡張され、建物・輸送を対象とするEUETS2が始まる
2.欧州は輸入品に炭素価格を課す国境炭素調整を提案が開始
3.カーボンクレジットを活用したDACのイノベーション取り組みも行われている
4.欧州では地域のモビリティとして自転車の活用が進展
5.パリ市及び周辺では2025年までにバスでは脱化石燃料を達成
6.パリ市ではEV普及のために充電網の整備も進む
7.質疑応答
東京大学教養学部卒業。筑波大学修士課程修了。ミネソタ大学Ph.D.(経済学)。
気候変動、省エネルギー、大気汚染問題等を定量的に分析。上智大学教授を経て現職。その間、内閣府経済社会総合研究所客員研究員、未来資源研究所(ワシントンDC)及びジョージメーソン大学・客員研究員(安倍フェロー)、環境省・中央環境審議会委員、東京都環境審議会委員、経済産業省検討会委員、文部科学省学術調査官、環境経済・政策学会理事、環境科学会理事等を歴任。
共著書に「入門環境経済学 新版」(中公新書)、共編著書に「カーボンプライシングのフロンティア」(日本評論社)、「Carbon Pricing in Japan」(Springer)等。
Review of Environmental Economics and Policy等の国際学術雑誌の編集委員も務める。環境経済政策学会・学術賞及び論壇賞、環境科学会学術賞等受賞。専門は環境経済学。現在、環境経済政策学会会長。