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CCS事業法(仮称)の主たる論点
1月23日(火) 終了済
アンダーソン・毛利・友常法律事務所 外国法共同事業
パートナー弁護士
宇田川 法也(うだがわ のりや) 氏
アンダーソン・毛利・友常法律事務所 外国法共同事業
スペシャル・カウンセル弁護士
大槻 由昭(おおつき よしあき) 氏
一部で報道がなされているとおり、CCS(二酸化炭素の回収・地中等への貯留)の実施にかかる我が国で初となる法律として「CCS事業法」(仮称)が、2024年の通常国会に提出される見込みである。CCSの事業化に関して政府の検討会でも検討されてきているところ、近時、CCS事業にかかる法制化の動きが加速されている。
直近では、経済産業省の「総合資源エネルギー調査会 資源・燃料分科会カーボンマネジメント小委員会・産業構造審議会 保安・消費生活用製品安全分科会 産業保安基本制度小委員会」の合同会議が定期的に開催されており、かかる「CCS事業法」の具体化に向けた検討がなされている。
本講義では、かかる「CCS事業法」構想について、公表されている資料を中心に、必要に応じて諸外国の事例などを交えながら、主たる論点について解説を行うものである。
第1章 CCSについて(おさらい)
(1)CCSとは何か(CCSの定義その他)
(2)我が国におけるCCS事業の位置づけ・実施の意義
(3)足元の政府による検討状況(概要) 等
第2章 「CCS事業法」構想について:鉱業法に基づく鉱業権との違いを中心に
(1)「貯留事業権」の存続期間
(2)「貯留事業権」の申請プロセス
(3)「貯留事業権」の許可基準
(4)「貯留事業権」の実施フェーズ
(5)貯留事業にかかる保安の問題や賠償責任の問題 等
第3章 「CCS事業法」構想について:プロジェクトファイナンスの観点から
(1)「貯留事業権」のみなし物権化について
(2)「貯留事業財団」構想について
(3)CO2の分離回収・輸送事業。CO2の有価物性その他。
4.質疑応答/名刺交換
※プログラムは最新動向を踏まえ変更する可能性があります。
主にプロジェクト・ファイナンス、PPP/PFI、ストラクチャード・ファイナンス、ファンド取引等の金融取引を取り扱っている。資源・エネルギー分野においては、再生可能エネルギー発電事業に関するスキーム構築、契約交渉等に関与し、豊富な経験を有している。
主に資源エネルギー分野を中心に取り扱っており、とりわけ、外資系の鉱山会社による日本での鉱業権(試掘権及び採掘権)の取得案件や、それに関連するM&A取引等の案件を多く取り扱っている。また、LNG(液化天然ガス)を海外から調達する取引(SPA)をはじめ、電力ガス会社が関与するM&A取引等についても有数の実績を有する。