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我が国の原子力政策と革新軽水炉(iBR)の開発
10月11日(水) 終了済
京都大学複合原子力科学研究所 所長・教授
黒﨑 健(くろさき けん) 氏
2022年以降、我が国の原子力政策をめぐる流れが大きく変わろうとしている。2011年3月の福島第一原子力発電所事故以降停滞していた原子力開発が、徐々に動き始めている。次世代革新炉の開発・建設や運転期間の追加的延長に代表されるように、将来にわたって原子力を積極的に活用しようとする我が国の姿勢が明らかになりつつある。本講演では、こうした原子力政策の最近の動向を概説する。
1.はじめに
2.なぜ原子力なのか?
3.我が国における原子力の立ち位置
4.海外の原子力開発の状況
5.次世代革新炉の開発・建設に向けて
6.原子力をめぐる最近の動向
7.おわりに
8.質疑応答
東芝エネルギーシステムズ株式会社
パワーシステム・プロジェクト部 フェロー
山崎 之崇(やまざき ゆきたか) 氏
2011年3月に発生した福島第一原子力発電所の事故により、現在も多くの周辺住民が避難生活を余儀なくされている。東芝エネルギーシステムズ株式会社では、事故の教訓を踏まえ、安全設計に大規模自然災害に対する深層防護を徹底し、万一のシビアアクシデント時にも緊急避難不要かつ長期移住無し、また静的安全系により運転員操作なしでも安全を確保できる7日間のグレースピリオドを有する特長を持ち、さらに建設容易性と高い経済性にも配慮した革新軽水炉iBRを紹介する。
1.はじめに
2.iBRの概要
3.iBRの安全性
4.iBRの経済性
5.今後の展望
6.おわりに
7.質疑応答
1995年3月 大阪大学工学部 卒業
1997年3月 大阪大学大学院工学研究科博士前期課程 修了
1998年7月 大阪大学大学院工学研究科博士後期課程 退学
1998年8月 大阪大学・助手(大学院工学研究科)
2007年4月 大阪大学・助教(大学院工学研究科)
2009年4月 大阪大学・准教授(大学院工学研究科)
2019年4月 京都大学・教授(複合原子力科学研究所)
2023年4月 京都大学・教授(複合原子力科学研究所・所長) 現在に至る
1995年3月 東京工業大学大学院 原子核工学専攻 修了
1995年4月 株式会社東芝 入社
BWR・ABWR原子炉一次系システム設計、機器開発業務に従事。ジェットポンプ性能向上に
関する研究活動にて2003年4月三重大学大学院工学研究科システム工学専攻博士後期課に
社会人入学、2006年3月に修了。
2009年2月 東芝アメリカニュークリアエナジー 出向、米国サウステキサスプロジェクト3,4号建設業務に
従事。
2011年4月 株式会社東芝 復職、AP1000原子炉系システム設計、高耐震型AP1000開発に従事。
2020年4月 東芝エネルギーシステムズ株式会社 パワーシステム・プロジェクト部プロジェクト推進第二
グループマネジャー、海外ビジネスユニット海外原子力セグメントリーダとして、海外原子力事業
を推進。
2022年10月より、革新軽水炉iBRの開発に従事。
2023年7月より現職(主幹/フェロー)