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中国・EVブランドの躍進〜“クルマづくり”と“売りづくり”の最新動向〜
10月 6日(金) 終了済
株式会社現代文化研究所 主任研究員
八杉 理(やすぎ おさむ) 氏
中国・EVブランドのクルマが進化している。そのターゲットも明確に、マーケット・インでの“クルマづくり”と“売りづくり”が進行している。本講演は、世界トップの電動車市場である中国のEVブランドにみる「クルマづくりの発想とその商品」、「売りづくりの仕組みとその実践」のケース・スタディー。
近年、クルマは電動・コネクティッド化の方向へ進み、ソフトウエアが車両を定義する(Software Defined Vehicle:SDV)時代となりつつあり、ユーザー視点でのインフォテイメント化(In-Vehicle Infotainment:IVI)の領域において、中国が際立ってきた。その中国の新興EVブランド(IM・智己、HiPhi・高合、Xpeng・小鵬など)のIVI車両の最新動向を把握しつつ、消費者に向き合う販売・サービス変革を実践する取り組み事例(NIO・蔚来、BYD・比亜迪、Chery・奇瑞など)を理解して、日本におけるビジネス示唆点を得ていく。最後に、日本の自動車部品サプライヤーを念頭に置いた中国EVブランドへの参入戦略についても考察していく。
1.中国・EVブランドのIVI車両
(1)IVI車両の開発主体 (2)IVI車両の技術構成
(3)IVI車両のサプライチェーン (4)IVI車両の顧客サービス
2.中国・EVブランドの販売・サービス
(1)IVI車両の研究主体 (2)IVI車両のターゲット
(3)IVI車両の売り方 (4)IVI車両の顧客体験(CX)
3.中国・EVブランドへの参入可能性
(1)中国・EVブランドの調達重視点 (2)中国・EVブランドの調達方法
4.質疑応答
長く中国で生活し、90年代初頭より現地で自動車産業・市場の研究活動を開始。トヨタ系マーケティング会社勤務時には、トヨタブランドの海外コーポレートマーケティングPDCA構築を手掛けた他、大手広告代理店とともに商品・技術ネーミング開発にも携わるシニアマーケティングアナリストを歴任。また、グローバルのモーターショー等イベント会場調査を実施しており、主要ブランドの先端技術動向にも精通。一貫した“現場重視”のリサーチャーであり、コロナ禍においても豊富な現地のネットワークを活用し、早期にオンラインでの自動車イベント取材や専門家インタビュー等を実施して、常に“リアルな中国”を伝えている。
主な業務内容は、中国・東アジアのモビリティ先端動向(CASE・MaaS、部品、炭素中立、SDGs)、事業・ブランディング戦略策定、消費者購買行動・イメージ・商品嗜好性分析、新興企業・競合企業の事業分析、これらに関する市場参入・業界諸課題への提言活動と事業改善の調査アドバイザリー業務。著書に、『巨大化する中国自動車産業』日刊自動車新聞社、『東アジア地域協力の共同設計』ミネルヴァ書房等分担執筆の他、各種紙誌・サイトへ執筆協力、業界団体や企業内でのセミナーも実施。明治大学大学院商学研究科博士課程、中国人民大学商学院シニア・スカラー修了(中国産業経済学)、上海外国語大学対外経貿系本科文学士取得(国際貿易)。
※株式会社現代文化研究所(本社:東京都千代田区)はトヨタ自動車株式会社が全額出資の自動車・モビリティ領域を重点とする調査・研究法人。1968年に日本の自動車文化の育成を目指して設立され、現在はグローバルの課題に対応。特に中国は、90年代前半より日本企業各社の事業立案やマーケティング活動をご支援させて頂いている。
なお、本セミナーにおける資料や発言は個人の見解であり、所属する会社やその関連機関とは一切関係がありません。