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行政政策、民間サービスの幅広い分野で「行動変容」が期待される
〜ヘルスケア・まちづくり・サービスデザインへ実践するポイントを具体的事例を基に解説〜
10月20日(金) 終了済
株式会社NTTデータ経営研究所
地域未来デザインユニット
マネージャー/行動デザインチームメンバー
小林 健太郎(こばやし けんたろう) 氏
株式会社NTTデータ経営研究所
ライフ・バリュー・クリエイションユニット
シニアコンサルタント/行動デザインチームメンバー
西口 周(にしぐち しゅう) 氏
新型コロナウイルス感染予防策として、国民の「行動変容」がメディアでも広く取り上げられたことを皮切りに、様々な分野で効果的な行動変容アプローチへの期待が大きい。中でも、「ナッジ理論」は既に様々な分野で活用されつつあり、行政や民間企業においても浸透しつつある一方、ナッジを有効活用できず本人の望むべき行動変容を促すことが難しい、という声も散見される。そこでNTTデータ経営研究所では、ナッジを活用しながらもその有効性をより高めるために、人が行動できない要因をその人の立場となって分析し、どうすれば行動しやすくなるのかを個人・環境要因から考察・実装する「行動デザイン」に関するコンサルティングサービスを展開し、行政施策や民間サービス開発の支援を行っている。
本セミナーでは昨年度のセミナーの続編として、ナッジに関する最新事例に加えて、NTTデータ経営研究所が様々な分野でクライアントを支援している「行動デザインコンサルティングサービス」の考え方や、特に行動変容のニーズが高まっているヘルスケア分野における活用展望、さらには「2022年度ベストナッジ賞(環境大臣賞)」を受賞した事例の解説を交えながら、行政政策・民間サービスデザインに係る実践ポイントについて解説する。
1.行動デザインとは何か
(1)そっと行動を後押しする「ナッジ」
(2)ナッジの有用性と広まり
(3)ナッジの事例紹介(環境、まちづくり、行政)
(4)ナッジの限界
(5)行動デザインアプローチ
(6)行動デザインの実践事例
2.ヘルスケア分野における行動デザイン
(1)健康こそ行動変容が難しい
(2)行動変容と環境要因
(3)ヘルスケア×行動デザインの親和性
3.ヘルスケア分野における行動デザイン(ナッジ含む)の活用事例
(1)マーケティングとの違い・共通点
(2)公共事業における活用事例
(3)民間ビジネスにおける活用事例
(4)人間情報データベースの紹介
4.ヘルスケア分野における行動デザインの展望
(1)デジタルヘルスで深化する「行動デザイン」
(2)「伝える内容」と「伝え方」の個別化
(3)目的に応じた効果検証のバリエーション
(4)当社が目指すヘルスケア×行動デザイン
5.行動デザインの実践方法
(1)実践のプロセス
(2)適合性の確認
(3)行動プロセスと阻害要因の分析
(4)介入手法の設計
(5)効果検証と改善
6.実践を通じた学び
(1)女性のがん検診受診率向上
(2)京都市におけるタクシー駐停車マナー改善
(3)実践を通じて得た、行動デザインのポイント
7.質疑応答
2018年にNTTデータ経営研究所へ入社。民間企業における業務改革支援やサービス開発支援に従事した後、近年は主に中央省庁や自治体における政策立案支援に従事。特に、望ましい行動を後押しするための施策・環境を設計する「行動デザイン」を得意としており、豊富な実践経験を有する。京都市と共同で実施したナッジ実証は2022年 行動経済学会・環境省 ベストナッジ賞(環境大臣賞)を受賞。その他、ナッジ・行動デザインに関する寄稿・講演多数。
医療系大学教員、IT企業を経て現職。精密機器メーカー等と共同で介護予防や予防医学に関する産学連携研究やRCT等の臨床研究、ヘルスケア分野の新規事業企画等の従事。多数の学術論文執筆や学会賞受賞の実績を持つ。現職では、健康・医療・介護情報のICT基盤化に係る事業支援業務、現役世代〜高齢者まで健康無関心層の行動変容を促す新規事業企画や実証事業のマネジメント等に従事しており、健康増進に係る研究事業・サービスの事業化・行政におけるEBPMの推進等についての幅広い知見を有している。博士(人間健康科学)