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欧米自動車メーカー最新動向の現地報告〜BEV、充電インフラ、自動運転、コネクティッド系の今後の見通し〜
10月 4日(水) 終了済
Lead Innovationセンター株式会社 代表取締役
大阪大学大学院 工学研究科 招聘准教授
藤本 雄一郎(ふじもと ゆういちろう) 氏
2015年頃から現在まで、コロナ時期を除き、ずっと欧米等海外滞在しているLead Innovationセンターによる「BEVの各技術や充電インフラ、ADASやAutonomous Driving(AD)、V2Xなどの開発変遷や今後の普及見通し」をお話致します。
「どこまでBEVは普及し、収益を上げることができるのか」、「BEVのメイン電圧は800V帯以上になるのか」、「長い充電時間はいつ解消され、どのAC/DC充電容量が中心になるのか」、「車載アーキテクチャは、今の分散型の各ECU制御から、セントラルコンピュータによる中央制御型にいつ変わるのか」、「自動運転Lv4は拡がるのか、その時の車載カメラ・ミリ波レーダ・LiDAR、AD-ECUはどのような配置や制御分担になるのか」、「車載センサベースのADAS制御から、クラウドと連携した走行環境の認知・判断処理にいつ移行するのか」
などについて、各海外メーカーの考えや開発動向をお話していきます。
1.どこまで欧米中韓OEMはBEV開発が進んでいるのか?
(1)800VベースBEVプラットフォームの標準化(高級車だけでなく量産車でも活用)
(2)eAxleなどの駆動系と充電系コンバータのモジュール化
(3)BEVで粗利率10%以上を確保できるOEMは一握り
2.BEVはソフトウェアアーキテクチャの戦いが本質
(1)BEVはWinners-take-allの仕組みであり、全固体電池の製品化だけでは国内勢の逆転は困難?
(2)セントラルコンピュータ/High Performance Computer、ゾーンECU、Ethernet網の車載化進展度
(いつ普及して、どう競争環境が変わるのか)
3.欧米の充電インフラやV2Gの最新動向
(1)今後の充電ユースケースはSoC80%までは10分以内に
(2)AC充電は11kW?22kW、DC充電は100kW?150kW(車載800V連系)をメインに
(3)米国ではNACSで統一され、CHAdeMOはなくなるのか?
(4)電力需給調整市場などのアンシラリーサービスとBEVの本格連携の可能性
(V2Gの普及や収益化時期)
4.ADAS/AD等安全系やV2Xコネクティッド系の動き
(1)V2VやV2C2Vを重視したADASおよびADの進化
(2)低遅延性の走行制御から、多数の軌道計画を基にした予測ベースの走行制御へ
(3)予測型走行制御のカギを握るコア半導体や車載通信ネットワーク化
(4)Ethernet、ゾーンECU、セントラルコンピュータECUの車載化に伴う競争軸の大変革
(完成車OEMだけでなく、ティア1でも高収益と低収益に大きく分かれる)
5.質疑応答/名刺交換
通商産業省(現経済産業省)産業技術課などにて、研究開発促進税制や大学等技術移転促進法などを担当。国内外の流通GMSにて、国内販売や海外商品バイヤーなどに従事。その後、製造業向けコンサルティング会社にて、自動車や電子制御、機能材料、エネルギーインフラの海外プロジェクトなどを担当し、Lead Innovationセンターを立ち上げ。自動車の全領域やエネルギー系などの研究開発や海外展開コンサルティングを多数実施中。https://lead-innovation-center.com/company
主な著書や新聞連載は、「破壊的イノベーション(単著)」、「自動車のマルチマテリアル戦略(共著)」、「自動運転のための高精度センシング技術(共著)」、次世代EVと電力の統合システム化 | 電気新聞ウェブサイト (denkishimbun.com) など。現在、先端技術の実践学習の場である「ゲームチェンジャー育成アカデミー」の責任者も務めている。https://lead-innovation-center.com/game-changer