会場受講/ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
なくならない不正行為にどう対応するか?
〜各医療機関の自助による不正行為を発生させない仕組みと職員の倫理観の醸成〜
11月 1日(水) 終了済
国立研究開発法人国立がん研究センター
財務経理部 調達課長
斎藤 知二(さいとう ともじ) 氏
昨今、医療機関の調達契約に関係する汚職事件など、不正行為を伝えるニュースが散見されます。非常に残念なことに、その中には、国立系の医療機関も含まれています。また、自治体や私立など、経営母体の如何を問わず、様々な医療機関において不正行為が発覚し、中には影響額が非常に多額となる事例も出ています。不正行為が発生した場合、信用の失墜から病院経営に大きな影響を及ぼす可能性が高いことはもちろんですが、そもそも地域の医療を担う各医療機関の職員が悪行に加担するなど、本来考えられないことです。
更に、報道されている不正行為の中には、外部の事業者が関与している事例もあり、中には医療業界で長く商売している事業者や上場企業が関与している事例もあることから、現在、不正行為が発生していない医療機関にとっても、決して他人事ではいられません。ところが、こういった知識や経験が十分にある職員が医療機関に必ずおられるわけでもありません。アウトソーシングしようとしても、それこそコンプライアンスが確立されたコンサルタント業者は多額の費用がかかる為、安易には使えませんから、あとは弁護士を頼るくらいなのが現状ではないでしょうか。
この講演では、発生した汚職事件の状況を反面教師として、医療機関を問わず同様の事件に巻き込まれないための、契約部門を中心としたコンプライアンスの確立と、病院内で明日から実行可能な仕組みについて解説し、各医療機関の自助による不正行為を発生させない仕組みの推進と、契約担当者個々の倫理観の醸成に資することを目的としています。皆さんの医療機関におけるコンプライアンスの推進に寄与できれば幸いです。
1.報道資料から見る不正行為の概要
(1)不正行為発生の仕組み
(2)事例にみる不正行為の概要(内部中心)
(3)不正行為を見抜くための方法
2.外部事業者の手口
(1)メーカー・卸売業者の手口
(2)コンサルタント業者の手口(最新版)
(3)要注意業者の特徴
3.押さえるべきポイント
(1)不正行為抑制の仕組み
(2)「機会」を与えない取り組み
(3)「個人」の行動変容を促す方法
(4)コンプライアンスを阻害する要注意人物像
(5)明日からできる不正防止対策
4.質疑応答/名刺交換
平成 3年 現 国立国際医療研究センター採用。
平成 7年 同センター会計課補給係にて、関東信越地域初のSPD導入を主導。
平成11年 現 NHO横浜医療センターへ係長昇任。 〜以降、現 NHO病院の係長を経験〜
平成19年 現 国立がん研究センター中央病院 補給係長へ異動。数々の契約行為を経験し、
平成23年 同センター一括調達型SPDの導入を主導。同年、同センター監査室へ配置換え。
平成24年 現 NHO栃木医療センター財務管理係長へ異動。同年、経営企画係長へ配置換え。
平成28年 NHO久里浜医療センター業務班長へ昇任。
平成31年 国立研究開発法人国立国際医療研究センター調達企画室長へ昇任。
令和 4年 国立研究開発法人国立がん研究センター調達課長へ昇任。現在に至る。