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生成AIと個人情報保護法制の勘所〜個人情報保護法とプライバシーをめぐる法的留意点〜
8月30日(水) 終了済
STORIA法律事務所 パートナー弁護士
杉浦 健二(すぎうら けんじ) 氏
生成AIの急速な社会浸透が進むにつれて、個人情報とプライバシーをめぐる法的リスクが顕在化しつつあります。現在の個人情報保護法は生成AIを想定したものではなく、個人情報と生成AIをめぐる法的問題点について解釈が明確となっていない点も少なくないため、実務上の対応が悩ましい例も増えています。
本セミナーでは、個人情報保護法とEU一般データ保護規則(GDPR)の基礎的な知識を理解したうえで、ChatGPTをはじめとする生成AIと、個人情報保護法とプライバシーに関する法的留意点について、生成AI開発者・サービス提供者の視点とサービス利用者の視点からそれぞれ解説します。
1.個人情報保護法とGDPRの基礎
(1)個人情報保護法の基礎(取得・利用・提供等における各規制)
(2)GDPRの基礎(個人情報保護法との異同を中心に)
2.生成AIと個人情報保護法(生成AI開発者・サービス提供者の視点)
(1)学習データ収集時における規制(利用目的・要配慮個人情報の取得等)
(2)生成・出力時における規制
(3)誤情報やプライバシー情報が出力された場合の法的リスク(訂正等請求の可否)
(4)個人情報保護委員会「注意喚起」の読み方
3.生成AIと個人情報保護法(生成AI利用者の視点)
(1)入力は「個人データ」の「提供」にあたるか
(2)「提供」にあたる場合における法27条及び法28条のクリアランス
(3)安全管理措置
4.生成AIと要配慮個人情報
5.実務上の主な留意点
(1)個人情報保護法、プライバシーに関する実務上の留意点
(2)その他の法的留意点(機密情報、NDA等)
6.質疑応答
2007年 弁護士登録。個人データの利活用や、Webサービスやアプリをめぐる法的問題、生成AIサービスと個人情報の取扱いに関する実務に多く携わる。主な著作として『新アプリ法務ハンドブック』(共編著、日本加除出版、2022年)、「『外国における個人情報の保護に関する制度等の調査』をふまえた企業対応」(ビジネス法務2022年6月号)、「フェーズで理解するアプリサービスの関連法」(ビジネス法務2023年9月号)ほか。