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水素モビリティの現状と可能性〜e-FUELの見通しやFCEVの国内外の最新話題など〜
7月11日(火) 終了済
株式会社Tech-T 代表取締役
埼玉工業大学 客員教授
(元トヨタ自動車/Samsung SDI) 博士(工学)
高原 忠良(たかはら ただよし) 氏
地球温暖化による気候変動が大きな課題となっており、先進国を中心に2050年の脱炭素化が推進されている状況です。自動車分野ではその対応策として、電気自動車(BEV)が普遍解であるとの前提での報道や対応が目につくところですが、一方で、真の脱炭素として疑問を呈する動きがあることも周知の状況です。EUでは2035年以降もe-FUEL限定ですがエンジン車の新車販売が継続されることも話題になりました。
脱炭素が広島G7の重要テーマとの背景もあり、このところ水素エネルギーの話題が目につくところです。4月初め、政府からは、「水素基本戦略」改定案として2040年までの水素供給量を現在の6倍を目指す方針が発表されています。
モビリティ分野の脱炭素としてはBEVが話題の大半であり、水素の活用に関する現状や課題に関してはほとんど情報が無いところです。本セミナーでは、モビリティの脱炭素の視点での水素活用の可能性や現状、今後の課題に関して、たとえば、FCEVの試乗結果などの体験実例も踏まえて解説します。水素エンジンの可能性も気になる点であり、それらも含めて水素モビリティと周辺に関して解説します。
1.脱炭素視点でのモビリティと周辺産業
(1)脱炭素が求められる背景
(2)モビリティ素材と温室効果ガス
(3)環境先進地域欧州でのプラスチック産業の取り組み
(4)駆動方式とエネルギー源、水素とe-FUELの位置づけ
(5)モビリティ制御による脱炭素 ハードとソフト運用
2.試乗から見たICE・BEV・FCEV
(1)トヨタのHEV・BEV、FCEV 試乗結果
(2)HyundaiのBEV、FCEV 試乗結果
(3)利点・欠点・課題比較
3.水素とモビリティ
(1)BEVとFCEV 脱炭素で比較
(2)市販FCEV乗用車 2022年販売台数
(3)FCEV日韓比較
(4)水素エンジンの可能性
(5)陸海空の水素モビリティ
(6)高圧水素タンク ビジネス現状
(7)フランス発のFCEV新プラットフォーム
4.水素エネルギー社会
-最新展示会 FC EXPO2023情報とともに-
(1)水素の精製、調達、輸送
(2)水素関連インフラ
(3)水素発電
(4)トヨタ自動車の水素エネルギービジネス戦略
5.まとめ
(1)水素モビリティ、水素エンジンはありか?
(2)どうする、日本固有の課題
6.質疑応答
※調査状況や最新動向により内容の一部を変更する場合があります。
※配布資料は一部のプレゼン内容を割愛する場合があります。
トヨタ自動車においては、バンパやインパネ、ガソリンタンクなどのプラスチック材料や成形加工の開発と量産化、さらにその評価のためのデジタル技術の構築と実務展開に従事しました。その後、韓国サムスン系の第一毛織(のちのSamsun SDI、現ロッテケミカル)では、エンジニアリングプラスチックの自動車用途開発を担当し、日本・中国・タイの自動車メーカと協業しました。2020年からは、株式会社Tech-Tにて今後の車載プラスチック動向の調査分析と情報発信に取り組んでいます。特に近年は各種EV・FCVに試乗の上でのコメントを発信しています。プラスチック成形加工学会、自動車技術会 会員。
経歴:新日本無線(現社名:日清紡マイクロデバイス); 高融点金属・セラミックの研究。トヨタ自動車;樹脂部品生産&材料・加工技術・CAE開発。Samsung SDI;エンジニアリングプラスチック研究所(韓国本社)。大手自動車メーカ 研究所;次世代車要素技術開発。