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蓄熱発電の技術とポテンシャル
6月16日(金) 終了済
(一財)エネルギー総合工学研究所
新エネルギーグループ 主管研究員
川村 太郎(かわむら たろう) 氏
2050年のカーボンニュートラル化へ向けて再生可能エネルギーの導入が急速に進められている。出力が自然条件に左右される、いわゆる変動性再生可能エネルギーの増加に伴い、供給を需要にマッチングさせる蓄エネルギー技術の重要性も高まっている。同時に、蓄電池だけではマッチングニーズに対応できないという課題も顕在化してきた。本講演では、これらのニーズに対応するため、熱を利用した蓄エネルギー技術と、その役割を紹介する。
1.はじめに
2.再生可能エネルギー導入実績、予測
3.蓄エネルギー技術の種類
4.蓄熱による蓄エネルギー技術
(1)顕熱蓄熱
(2)潜熱蓄熱
(3)化学蓄熱
5.空気による蓄エネルギー技術
(1)圧縮空気エネルギー貯蔵
(2)液化空気エネルギー貯蔵
6.各種蓄エネルギー技術の比較、役割
7.まとめ
8.質疑応答
(一財)エネルギー総合工学研究所
新エネルギーグループ 主管研究員
岡﨑 徹(おかざき とおる) 氏
世界で静かに、だが着実に蓄熱発電開発計画が広まっている。電気エネルギーを熱に変え、再度電気エネルギーに戻すという一見、非合理的なシステムであるが、再エネが各国で主力電源になりつつある現状、最も経済的に運用できるのが蓄熱発電だからである。その高い経済性の理由、各種局面におけるより高い経済性を目指す運用方法などを紹介する。世界の蓄熱発電の現状についても紹介する。
1.世界のカーボンニュートラル(CN)への取り組み
2.蓄熱発電の経済性
3.自由化市場での事業性
4.経済的な脱炭素を無理なくスムースに
5.電力世界の再エネの実態
6.世界の蓄熱発電
7.各種蓄熱方法
8.電熱変換(ヒータ)低コスト化の重要性
9.質疑応答
2003年3月 北海道大学大学院 工学研究科 資源開発工学専攻修了 博士(工学)
非在来型天然ガス・石炭など資源開発関連研究を実施
2004年4月 産業技術研究所 ポスドク研究員〜研究員 メタンハイドレート資源開発、産業利用の研究に従事
2012年5月 中外テクノス(株) CCSフィールドでのCO2測定技術開発に従事
2015年9月 エネルギー総合工学研究所(現在に至る) 蓄エネルギー技術の技術調査に従事
1987年 京都大学大学院電気工学科卒、同年住友電気工業入社。超電導マグネットの設計製作
1998年 英国バーミンガム大学Ph.D.取得(電気工学、超電導限流器)
2009年 風力熱発電を着想
2016年 エネルギー総合工学研究所に出向、蓄熱発電の着想を完成
2023年 IEA-TCP (Technology Collaboration Programme),
Medium Duration Energy Storageサブリーダ(予定)