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【AI時代の著作権】
〜顕在化する法的論点とAIステークホルダーに求められる役割〜
6月 7日(水) 終了済
骨董通り法律事務所 弁護士
内閣府 知的財産戦略推進事務局 参事官補佐
出井 甫(いでい はじめ) 氏
2017年、内閣府知的財産戦略本部は、人間による簡単な指示でコンテンツを生成するAIと著作権法上の課題について検討し、一定の見解を示しました。もっとも、あれから6年が経過し、当時と状況が変わりつつあります。AI技術は急速に発展し、世界各国で新しいAI生成機能が次々とリリースされています。一方で、こうした生成AIの開発や普及に対する批判の声も出ています。一体何が起きているのでしょうか。
本講義では、現在のAI生成機能の動向や、顕在化している新たな著作権法上の課題等を把握するとともに、今後のAI時代における対応策について、ビジネス面と政策面の双方から分析します。
1.AI生成機能の動向
・AIの開発技術、AI生成機能サービスの動向、それに対する社会の反応を概観します。
2.AIと著作権法上の課題
・AIへの学習行為、AI生成物の著作物性、著作権侵害となり得るケース、僭称問題、ディープフェイクなどを取り上げます。
3.諸外国の動向と対応
・諸外国の関連する法律や裁判例などについてご紹介します。
4.上記を見据えた考えられる対策
・公私双方の観点からAIステークホルダーに求められ得る対応を考えます。
5.質疑応答/名刺交換
※最新のAI動向によって講演当日の内容は変更になる可能性がございます。
2013年 早稲田大学法学部卒業/同年 司法試験予備試験合格。2014年 司法試験合格・早稲田大学法科大学院中退。2015年 弁護士登録/アンダーソン・毛利・友常法律事務所に入所。2018年 骨董通り法律事務所に移籍。2020年 内閣府知的財産戦略推進事務局参事官補佐を兼務。その他、日本弁護士連合会憲法対策本部幹事、日本アニメーション学会監事を担当。
主な取扱分野:アニメ、ゲーム、AI、VR、映画・メディア及び著作権、商標法の契約交渉、契約書作成及び紛争解決
主な論文・書籍:『エンターテインメント法実務』(共著/弘文堂/2021)、「AI生成機能の動向と著作権法上の課題への対策」コピライト 2023年1月号、「UGCの創作及び利用に伴う課題と検討の方向性」情報の科学と技術2022年3月号(72巻3号)、「ロボット・AI社会における知的財産制度の現状と在り方」法の支配 2020年4月号(197号)〔共著〕、「AI生成物の著作物性の判断基準とその判断手法に関する一考察」パテント2018年4月号(Vol.71)ほか。
所属:第一東京弁護士会、エンターテインメント・ロイヤーズ・ネットワーク、弁護士知財ネット。