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【文部科学省/理研/NTT】
6月22日(木) 終了済
文部科学省 研究振興局 基礎・基盤研究課
量子研究推進室 室長補佐
五木田 駿(ごきた しゅん) 氏
量子コンピュータは社会を大きく変革させる技術として期待されており、世界中で研究開発が加速している。我が国でも昨年度末に国産量子コンピュータの稼働開始が大きく報道されるなど注目度が増してきている。
本講演では、量子コンピュータ取り巻く現状の課題から、最新の政府戦略である量子未来産業創出戦略、および量子コンピュータ関連政策について紹介する。
1.量子技術・量子コンピュータとは?
2.量子コンピュータを取り巻く現状の課題
3.新たな政府戦略:量子未来産業創出戦略
4.量子コンピュータ関連政策のご紹介
5.まとめ
6.質疑応答/名刺交換
(国研)理化学研究所 量子コンピュータ研究センター
副センター長
萬 伸一(よろず しんいち) 氏
量子コンピュータの研究開発は世界の主要国で戦略的に進められている。理化学研究所は政府が定めた量子技術イノベーション拠点の一つとして量子コンピュータに関して総合的な研究開発を続けている。超伝導量子コンピュータにおいてはフルスタックの実機研究開発とクラウド経由での実機利用の仕組みを実現した。
本講演では、理研における量子コンピュータ研究開発、特に超伝導量子コンピュータにフォーカスし現状を報告する。
1.量子情報技術の現状
2.理研・量子コンピュータ研究センター紹介
3.理研の超伝導量子コンピュータ技術
4.量子技術イノベーション拠点活動とイノベーション創出
5.今後の展望
6.質疑応答/名刺交換
日本電信電話(株) NTT物性科学基礎研究所
量子科学イノベーション研究部
超伝導量子回路研究グループリーダ
齊藤 志郎(さいとう しろう) 氏
超伝導量子コンピュータの開発競争は激しさを増し、今年3月には国産初号機が発表された。しかし、現状の量子コンピュータは誤り率が大きく、実用的な計算を実行するためには量子誤り訂正が必要となる。そのために、膨大な数の量子ビットが必要であると言われている。
本講演では、量子ビット数を低減できる可能性のあるボソニック量子ビットに関する研究を紹介する。
1.超伝導量子コンピュータの現状
2.量子誤り訂正
3.超伝導ボソニック量子ビット
4.今後の展望
5.質疑応答/名刺交換
2009年3月 東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。2009年4月 株式会社富士通研究所入社。メモリやストレージ等を中心としてデータ供給部分の高速・低コスト化研究に従事。2021年7月より文部科学省研究振興局量子研究推進室に出向。量子技術関連施策の策定・推進に従事。
1993年3月 東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻博士課程修了。同年4月 日本電気株式会社入社。基礎研究所にて、量子デバイス、量子情報、ナノテクノロジーに関する研究開発および研究マネジメントに従事。2019年4月国立研究開発法人理化学研究所創発物性科学研究センター入所。2021年4月量子コンピュータ研究センター・副センター長、現在に至る。
1995年 東京大学工学部物理工学科卒業。2000年 同大学院工学系研究科物理工学専攻博士課程修了。同年 日本電信電話株式会社NTT物性科学基礎研究所、リサーチアソシエイト。入社以来、超伝導を用いた量子情報処理を目指し、超伝導磁束量子ビットの研究に従事。2012年5月より東京理科大学客員准教授、2020年4月より同客員教授。現在、量子科学イノベーション研究部、超伝導量子回路研究グループリーダ。