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分散型エネルギーシステム構築に向けた
5月23日(火) 終了済
(一財)エネルギー総合工学研究所
電力システムグループ部長
炭谷 一朗(すみたに いちろう) 氏
2050年のカーボンニュートラルを見据えた再エネ主力電源化への取組により、送電系統ではエリア間の連系拡充など広域化が進むのに対し、配電系統では分散型エネルギーリソース(DER)を活用した需給一体型システムへの移行が進むと考えられます。
配電系統では、DER活用による効率的な需給管理とともに災害時のレジリエンス強化も求められ、新たに導入された配電事業制度を活用した分散型エネルギーシステム構築への期待も高まっています。
そこで、自治体や企業などが、地域の脱炭素に向けた分散型エネルギービジネスを展開する上で理解が必要となる、DERの活用方策、配電系統の特徴・概要、次世代の配電システムとともに、配電事業制度の海外動向を踏まえた活用策・技術的課題などについて説明します。
1.転換期を迎えた電力システム
(1)再エネ主力電源化に伴う電力システムの変化
(2)分散型エネルギーリソース(DER)の活用
2.配電系統の概要と特徴
(1)配電系統の構成・特徴
(2)配電設備の概要
(3)配電系統の供給信頼度、電力品質
(4)配電自動化および配電系統の運用・保守
(5)次世代の配電システム
3.配電事業制度活用の課題
(1)配電事業制度の概要
(2)ドイツ シュタットベルケのビジネスモデル
(3)既存配電系統との保護協調、系統の中抜き問題
4.地域の分散型エネルギーシステム構築に向けて
(1)脱炭素先行地域の動向
(2)地域マイクログリッドの動向
(3)地域配電事業の可能性
5.質疑応答/名刺交換
1986年 東京工業大学大学院 理工学研究科 電気・電子工学専攻修了
同 年 東京電力(株)入社
・企画部門:海外の電気事業の調査・分析
・配電部門:配電設備の計画・設計、事業所の総括
・技術開発部門:配電系統の保護システム、雷対策などの研究開発
・海外事業部門:スマートグリッド・EVの海外コンサルティング、プロジェクト推進 などに従事
2018年 (一財)エネルギー総合工学研究所に入所
2020年 電力システムグループ部長(現職)
・再エネ大量導入に伴う電力系統の対策、電力取引市場、需要側資源の活用など
次世代電力ネットワークシステム構築に向けた調査・研究に従事。
第二種電気主任技術者、エネルギー管理士、電気通信主任技術者、TOEIC925点