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シリコンバレー駐在員が見た欧米の脱炭素イノベーション〜日本の現実と課題〜
1月19日(木) 終了済
東北電力株式会社 アドバイザー
大阪大学フォーサイト 取締役
出馬 弘昭(いずま ひろあき) 氏
脱炭素イノベーションの主役はクリーンテックと呼ばれるスタートアップです。約20年前にシリコンバレーで始まった脱炭素イノベーションは全米、欧州、そして世界に広がりました。気候変動が21世紀最大のビジネスチャンスと言われ、世界の投資マネーがクリーンテックに集まり、脱炭素ビジネスのグローバル競争が始まっています。クリーンテックの注目分野は水素・CCUS・エネルギー貯蔵・モビリティ電動化などです。世界の有望なクリーンテックベスト100社のうち欧米勢が9割以上を占めます。また欧米エネルギー大手はクリーンテックに出資、さらには買収することで、化石燃料会社からグリーン電力会社にエナジートランジッションを急いでいます。残念ながら日本はスタートアップもエネルギー大手も欧米に劣後します。しかし日本にも明るい兆しが出てきました。
1.シリコンバレー
(1)イノベーションのメッカ
(2)脱炭素イノベーションのメッカ
(3)シリコンバレーで活動する日本のエネルギー6社
2.世界の有望なクリーンテック事例
(1)エネルギー&パワー(水素、エネルギー貯蔵、原子力、マイクログリッド、再生可能エネルギーなど)
(2)資源&環境(CO2回収・利用・所蔵、炭素会計、蓄電池リサイクル、廃棄物削減など)
(3)交通&ロジステックス(EV蓄電池、EV充電管理、都市交通データ分析、輸送効率化など)
(4)農業&食料(代替タンパク質、ロボット農業、スマート農業、土壌改良、食品ロス改善など)
(5)材料&化学(バイオプラスチック、CO2フリー/低炭素製鉄、軽量複合材料、高機能素材など)
3.欧米エネルギー大手のエナジートランジッション事例
(1)石油メジャー(BP、Shell、Total、Chevronなど)
(2)電力(Engie、Centrica、Exelonなど)
4.欧米クリーンテックの探索〜ビジネス開発
5.日本の現実
6.日本の明るい兆し
7.質疑応答
1983年京都大学工学部機械系物理工学科卒業。大阪ガスに入社し、R&DおよびIT部門でデータ分析、行動観察、オープンイノベーションなどのプロジェクトを立上げ。2016年より米シリコンバレーに駐在し、欧米のクリーンテックとのビジネス開発を開拓。2018年に東京ガスに入社し、シリコンバレーのCVC立上げに参画。2021年に帰国、東北電力に入社し、事業創出部門のアドバイザーに従事。IZM代表として、製造業や脱炭素ファンドなどの技術顧問、海外スタートアップの日本展開支援なども務める。2022年、大阪大学フォーサイトの取締役に就任。南カリフォルニア大学ロボット研究所客員研究員、京都大学非常勤講師、大阪市立大学非常勤講師、日本オペレーションズリサーチ学会副会長などを歴任。