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GX-ETSが2023年開始
12月20日(火) 終了済
一般財団法人日本エネルギー経済研究所
環境ユニット 気候変動グループ 主任研究員
清水 透(しみず とおる) 氏
2000年代に欧州や北米で導入された排出権取引は、2015年に韓国、2021年から中国に拡大しており、国内でも2023年から開始が予定されているGX-ETSが開始されようとしています。こうした排出権取引の制度設計は一様ではなく、各国のエネルギーや産業構造に合わせて構築されています。このため、カーボンプライシングとしての排出権価格も単純に比較できるものではなく、その価格水準は制度設計に依存します。
そこで、本講演では海外の排出権取引の制度設計や実態等を紹介するとともに、今後のGX-ESTへのインプリケーションや展望について解説します。加えて、炭素税との関係、炭素国境調整メカニズム(CBAM)の議論動向、オフセットクレジットといった周辺分野との関係性についても解説します。
1.排出権取引の制度設計
(1)海外事例
①欧州排出権取引制度(EU ETS)
②北米(カリフォルニア州、RGGI)
③中国、韓国
(2)各国制度の比較分析
(3)海外事例からのインプリケーション
2.GX ETSの展望と課題
(1)GX ETSの概要・検討状況
(2)海外制度を踏まえた制度設計へのインプリケーション
(3)GX ETSの課題
(4)今後の展望
3.質疑応答
2010年日本エネルギー経済研究所入所、国内外の炭素税や排出権取引等のカーボンプライシングに関する調査・動向分析、2050年カーボンニュートラルに向けた各国シナリオの比較、中国・インド・サウジアラビア・南アフリカ等の途上国での政策支援、機器のエネルギー効率向上に関する国際会議への参加等、国内外のエネルギー気候変動関連の調査研究に従事。