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配電事業/蓄電池サイクル/治水・発電併用モデル等の具体化に向けた
〜カーボンニュートラル・プラットフォーマーによる企業連携に向けて〜
11月22日(火) 終了済
(株)日本総合研究所 創発戦略センター
シニアスペシャリスト
瀧口 信一郎(たきぐち しんいちろう) 氏
巨大な投資を必要とするカーボンニュートラルに向け、日本では小規模分散化している自然エネルギーを有効活用し、エネルギー単体ではなく、エネルギー需要起点(デマンド・ドリブン)で、異なるインフラをシェアして社会コストを抑え、DX基盤を生かして地域生活の支援、リユース・リサイクルの実現、脱プラスチックの素材開発といった社会価値につなげることが重要です。
具体的には、自動車・鉄道と連携する電力グリッド、治水ダムの発電活用、脱炭素を前提とした素材生成と燃料製造の連携、バイオマスと林業の連携などが焦点となります。電気自動車を活用した地域VPPと配電事業モデル、蓄電池のライフサイクル管理、鉄道沿線の電力グリッドモデル、治水・発電併用モデル、セメント工場とバイオ・化学プロセスモデルなどの現状をご紹介します。
さいごに、産業構造転換に向かう中で想定される政策と企業連携についてもお話します。
1.脱炭素は「気候変動」ではなく「成長の限界」の帰結
2.社会・産業におよぶ脱炭素の影響
(1)脱炭素のステップ
(2)避けられない燃料問題
(3)技術開発の動向
(4)欧米・中国中心の脱炭素覇権の動向
3.日本が目指すデマンド・ドリブンのカーボンニュートラル
(1)都市の電力・電機インフラ
(2)河川・山の土木インフラ
(3)港湾部の工業インフラ
4.カーボンニュートラルプラットフォーマーを中心とする産業構造転換
(1)政策
(2)オープンイノベーション
(3)金融
5.質疑応答/名刺交換
1969年生まれ。京都大学理学部を経て、93年同大大学院人間環境学研究科を修了。テキサス大学MBA(エネルギーファイナンス専攻)。94年日本総合研究所入社。経営コンサルティング、不動産上場ファンド(J-REIT)事業企画部門、エネルギーアドバイザリー会社勤務を経て、現在、創発戦略センター所属。専門はエネルギー政策事業/戦略、コーポレートファイナンス。著書に「カーボンニュートラル・プラットフォーマー」(エネルギーフォーラム社)、「脱炭素で変わる世界経済 ゼロカーボノミクス」(日経BP社・共著)、「2020年、電力大再編」(日刊工業新聞社・共著)、「中国が席巻する世界のエネルギー市場」(日刊工業新聞社・共著)、「エナジー・トリプル・トランスフォーメーション」(エネルギーフォーラム社・共著)、「ソーラー・デジタル・グリッド」(日刊工業新聞社・共著)など