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最新動向をおさえる!-経済安保法/ベースロード市場・容量市場・再エネ価値取引市場等の現状/GXと独禁法-
10月27日(木) 終了済
阿部・井窪・片山法律事務所 パートナー弁護士
松田 世理奈(まつだ せりな) 氏
本年、経済安全保障推進法が成立し、電力・ガス等の基幹インフラ事業に関しては、来年以降に順次新しい法制度が施行されることになります。
また、昨年以来、脱炭素に向けた政策転換や世界的な燃料価格の上昇等を受けて、需給ひっ迫による電力のスポット市場の高騰が続いています。このような状況の下で、現行の市場制度は変化を続けています。これに加えて、急速に進められるGXにおいて、独禁法の規律が問題になる場面も出てきます。
電力・ガス市場に関する事業戦略の構築に当たっては、経済安全保障推進法を含め、新たに導入される規律の概要や今後の見通し、各市場の動向など、関連する法制度について最新動向を押さえておくことが重要です。
1.経済安保法による電力・ガス事業の新たな規律
(1)法律の概要
(2)施行スケジュール
(3)必要になる手続・体制
2.電力のスポット市場・小売市場の現状
(1)大手電力会社による自主的取り組みとその変容
(2)卸市場高騰による市場環境の急変
(3)インバランス料金の変化・買い入札価格の問題
(4)最終保障供給における制度変更
(5)小売市場における足元の動向
3.ベースロード市場・容量市場・非化石価値取引市場・先物市場の変化
(1)各市場のルール
(2)ベースロード市場・容量市場における検討課題
(3)非化石価値取引に関する市場設計の変化
(4)先物市場に関する規制・今後の見通し
4.GXと独禁法
(1)カルテルのリスク
(2)グリーン成長と競争政策
(3)海外事例
5.質疑応答
2007年 東京大学法学部卒業、2009年 東京大学法科大学院卒業、2010年 阿部・井窪・片山法律事務所入所、2015年 電力・ガス取引監視等委員会事務局取引監視課で勤務、2017年 公正取引委員会事務総局審査局訟務官付として勤務、2019年 阿部・井窪・片山法律事務所復帰、2021年から電力・ガス取引監視等委員会専門委員を務める。
電力・ガス取引監視等委員会への出向時には、卸取引担当の課長補佐として、全面自由化の際の電力・ガスの適正取引ガイドラインの改定や卸市場の活性化に向けた取り組み等を担当。その後、公正取引委員会において、カルテル・談合等を中心に、独禁法違反事件の審査や取消訴訟の実務を経験。知的財産分野にも詳しく、工業所有権審議会臨時委員や直近3年度の公正取引委員会の知的財産研修の講師なども務める。
現在は、電力・ガス取引監視等委員会の制度設計専門会合委員として、電力・ガスの競争政策に携わりつつ、弁護士として、電力・ガス事業を行うクライアントからの相談に対し、専門的知見から実践的な法務サポート・アドバイスを行う。