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世界と日本の空飛ぶクルマ・ドローンの産業動向と展望〜最新ユースケースと飛行性能〜
9月 5日(月) 終了済
千葉大学 名誉教授
(一社)日本ドローンコンソーシアム 会長
(一財)先端ロボティクス財団 理事長
野波 健蔵(のなみ けんぞう) 氏
産業用ドローンの誕生から約10年を経て、農業や測量・点検等ではニーズに応えられるレベルに達してきたが、災害・物流ドローン等では自律飛行技術の未熟さのため、依然として3合目辺りで多様なニーズに応えらえないレベルにある。こうしたドローン産業は上流にメーカー、中流にサービサー、下流にユーザーがいて、この三者に加えて、行政が有機的に連携する必要がある。
本講演では、我が国では「空飛ぶクルマ」と呼ばれるパッセンジャードローンを含む世界のドローンプラットフォーマーのメーカー動向、ドローン利活用動向等について、独自の調査データ等も含めて紹介し、講演者らの取組みも紹介しながら、我が国の課題を明らかにする。
1.世界のドローンプラットフォーマーメーカー動向
(1)主流は固定翼+VTOL
(2)7割は電動タイプ
2.世界のドローン飛行性能動向
(1)飛行性能上位は固定翼・エンジン機
(2)電動型機のトップレベル飛行性能
3.世界のドローンユースケースと機体のタイプ
(1)ドローン物流の主流はeVTOL
(2)固定翼(大)は長距離ミッション、固定翼(小)はマッピング
(3)ヘリコプター型は非都市部での物資搬送
(4)マルチコプター型は構造物点検で主役
4.世界の空飛ぶクルマ動向と飛行性能
(1)固定翼タイプ化が進む空飛ぶクルマ
(2)Uber Technologiesの貢献
5.世界のドローン利活用動向と技術展望
6.東京湾縦断ドローン物流ハイウェイと展望
7.世界から見た我が国のドローン産業の課題
8.質疑応答/名刺交換
1979年 東京都立大学大学院博士課程修了、工学博士。1985年〜1988年 米航空宇宙局(NASA)研究員、シニア研究員。1988年 千葉大学助教授、1994年 同教授、2001年10kgクラス小型無人ヘリコプターの完全自律制御に日本で初めて成功する。2008年 千葉大学理事・副学長(研究担当)。2012年 ミニサーベイヤーコンソーシアム会長、2013年 大学発ベンチャー「(株)自律制御システム研究所(ACSL)」を創業し代表取締役CEO、2014年 千葉大学特別教授(千葉大学名誉教授)、2017年 一般社団法人日本ドローンコンソーシアム会長、2018年 ACSL取締役会長、2019年 一般財団法人先端ロボティクス財団を設立し理事長を務める。