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鍵となるカーボンプライシングとエネルギー戦略COP26とウクライナの衝撃/GXリーグなどで見えてきた日本のシナリオ
8月 1日(月) 終了済
(株)三井物産戦略研究所 国際情報部
シニア研究フェロー
本郷 尚(ほんごう たかし) 氏
岸田内閣発足からもうすぐ1年。世界的に気候変動対策への取り組みが加速化するなか日本でも取り組みは進む。カギとなるカーボンプライシングとエネルギー戦略を概観する。
しかし排出ネットゼロは簡単な目標ではない。シナリオ通りにはいくとは限らない。サプライチェーンでの人権配慮確認、安心できる排出枠の調達など様々な不安定要素がある。そして何より気にかかるのはロシアのウクライナ侵攻の影響だ。欧州のロシアのエネルギーへの依存度は高く、EUの脱炭素戦略に影響を与える可能性がある。日本にはどのような影響を与えるのだろうか。「不確実性への対応」の重要性を再認識すべきだろう。
1.動き出したカーボンプライシング
(1)成長に資するカーボンプライシングを継承した岸田内閣
(2)見えてきたGXリーグ
(3)エネルギーの脱炭素シナリオ 〜 CCSは選択肢となるのか
2.COP26グラスゴー会議のインパクト
(1)共有されたネットゼロ目標 〜 2度目標から1.5度目標へ
(2)サプライチェーンリスク 〜 人権デユーデリジェンス
3.排出量取引
(1)国際排出量取引 〜 パリ協定と日本のJCM
(2)活発なボランタリー市場
(3)デジタルと排出量取引 〜 トークンビジネスにルールは必要か
4.ロシアのウクライナ侵攻のインパクト
(1)エネルギー確保と気候変動対策の両立のための処方箋
(2)不確実性の再認識
5.まとめ 〜 ゼロエミ社会への長期戦略と不確実性への対応
6.質疑応答/名刺交換
2011年から三井物産戦略研究所。1981年日本輸出入銀行(現国際協力銀行)入行。特命審議役環境ビジネス支援室担当などを歴任。旧経済企画庁、旧日本興業銀行に出向。
国際排出量取引協会理事、ICAO CORSIAタスクフォース、ISO TC207(Carb on Neutrality)、ISO TC265(CCS)、などに参加。文部科学省・環境エネルギー科学技術委員会、環境省・CO2削減事業検証評価委員会、NEDO 技術委員、各種委員会・研究会などに多数参加。最近では、GXリーグを前提としたカーボンクレジットレポートや民間JCMの報告、森林クレジット小委員会、CCSロードマップ検討会などに参加。日経産業新聞Earth新潮流にコラム連載(2010年〜)獨協大学経済学部非常勤講師。