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【東京大学/経済産業省/国土交通省/SkyDrive/JAL】
6月 1日(水) 終了済
東京大学 名誉教授/
未来ビジョン研究センター 特任教授
鈴木 真二(すずき しんじ) 氏
ドローンが大型化する中、人を運ぶことができる電動の垂直離着陸機eVTOLの開発が「空飛ぶクルマ」と呼ばれ世界中で進んでいる。航空機は、耐空証明、型式証明を開発国、運航国から取得することが必要であり、制度設計と機体開発が同時に進むとともに、マーケットの開拓も同時並行的に進んでいる。次世代空モビリティの担い手「空飛ぶクルマ」に関する世界の動向を報告する。
1.空飛ぶクルマの技術動向
2.空飛ぶクルマの認証制度
3.空飛ぶクルマの市場ニーズ
4.その他
5.質疑応答/名刺交換
経済産業省 製造産業局 次世代空モビリティ政策室
室長
宇田 香織(うだ かおり) 氏
「空の移動革命に向けた官民協議会」の下に設置した実務者会合において、我が国の空飛ぶクルマ社会の中長期的なビジョンを検討し、官民共通の認識を整理してきた。その共通認識をもとに、2018年にとりまとめた「空の移動革命に向けたロードマップ」を本年3月に改訂したところ。また、大阪・関西万博における空飛ぶクルマ実現の絵姿についても議論を進め、今後の検討課題を整理した。本講演では空飛ぶクルマをめぐるこれらの最新の動向について紹介する。
1.空の移動革命に向けたロードマップの改訂について
2.大阪・関西万博における空飛ぶクルマの世界への発信
3.次世代空モビリティの社会実装に向けた実現プロジェクト
4.質疑応答/名刺交換
国土交通省 航空局 安全部 無人航空機安全課 課長
梅澤 大輔(うめざわ だいすけ) 氏
「空飛ぶクルマ」は、都市の渋滞を避けた通勤、離島や山間部での新しい移動手段、災害時の救急搬送や迅速な物資輸送等における利活用が期待されており、様々な分野において研究・開発、実証等が行われている。国土交通省では、2025年の大阪・関西万博での空飛ぶクルマの実現を目指し、機体の安全性や操縦者の技能証明に関する基準整備等について官民連携した取組を進めているところ、その検討状況や今後の取組の方向性について紹介する。
1.空飛ぶクルマの飛行に関する制度
(機体の安全性、操縦者の技能証明、運航の安全確保)
2.空飛ぶクルマの開発支援
3.令和4年度の取り組み
4.質疑応答/名刺交換
株式会社SkyDrive 取締役CTO
岸 信夫(きし のぶお) 氏
当社は「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」をミッションに、「日常の移動に空を活用する」未来を実現するべく、「空飛ぶクルマ」及び「物流ドローン」を開発している。「空飛ぶクルマ」は、国内で唯一有人飛行試験を実現し、2025年大阪ベイエリアからのサービス開始を予定している。「物流ドローン」は、山間部の作業現場での活用により、重労働負荷を減らしている。空を日常的に活用するプロダクトの開発状況や、目指していく未来をお話しする。
1.2020年8月に有人公開飛行に成功し、2025年頃の実用化を目指す当社の「空飛ぶクルマ」
2.空飛ぶクルマの技術を生かした、30kg以上の重量物を運ぶ「物流ドローン」
3.2つのプロダクトの開発状況やユースケース、新産業創造の課題や取り組み
4.質疑応答/名刺交換
日本航空株式会社 デジタルイノベーション本部
エアモビリティ創造部 部長
村越 仁(むらこし ひとし) 氏
ヒト・モノ・コトの距離を縮めて、日々の暮らしを豊かにする新たなサービスを創造し、社会課題解決と地域活性化に取り組みたい。2025年の大阪・関西万博をきっかけに、JALは空飛ぶクルマを活用したエアタクシーサービスを展開する予定である。本講演では、JALエアモビリティ構想の具体的な内容について紹介する。
1.当社エアモビリティ構想の全体像
2.大阪・関西万博における空飛ぶクルマの活用案
3.空飛ぶクルマの事業性検証
4.質疑応答/名刺交換
1979年 東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。(株)豊田中央研究所を経て、1986年 東京大学工学部助教授。1996年より工学系研究科航空宇宙工学専攻教授。2019年より現職。工学博士。日本航空宇宙学会会長(第43期)、日本機械学会副会長(第95期)、国際航空科学連盟会長(2019-20)、日本UAS産業振興協議会理事長、など。主な著作:『落ちない飛行機への挑戦-航空機事故ゼロの未来へ』(化学同人)、『飛行機物語-航空技術の歴史』(ちくま学芸文庫)、『現代航空論-技術から産業・政策まで』(共編、東京大学出版会)。
2005年 経済産業省入省。2018年 大臣官房広報室。2021年 内閣官房オリンピックパラリンピック推進本部事務局などを経て、2021年12月より現職。
1993年 運輸省(現国土交通省)入省。国際民間航空機関(ICAO)航空委員会委員、航空局航空機技術基準企画室長、乗員政策室長、航空交渉官、大臣官房参事官(次世代航空モビリティ)を経て、2022年4月から現職。
大阪府立大学工学部卒業。三菱重工、三菱航空機にて戦闘機、旅客機などの開発に37年間従事。この間先進技術実証機プロジェクトマネージャ、MRJ(SpaceJet)のチーフエンジニア、技術担当副社長を歴任。2010年10月 三菱航空機入社。2012年1月 MRJチーフエンジニア 就任。2015年4月〜2018年3月 副社長。2018年3月 三菱航空機退社。2018年から大阪府立大学大学院でシステムインテグレーション、プロジェクトマネージメントを研究。2020年4月からSkyDrive技術最高責任者(CTO)に就任。
1991年 日本航空株式会社に入社し、運航運管理業務をはじめ客室、空港、オペレーション部門で企画、組織運営に従事。オペレーション業務部長を経て、2021年4月より現職。