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電力市場は新ルールへシフトし〜ERAB3.0、蓄電池EVプラットフォームと変化するカーボンニューラル〜
2月28日(月) 終了済
関西電力株式会社 営業本部 シニア リサーチャー
西村 陽(にしむら きよし) 氏
2021年初に続く2022年の市場高騰によって、日本の電力市場はルールとプレーヤーの再構築期に入った。そうした中での顧客価値とは何か、ビジネス転換期をどう乗り切るかを概観し、ポイントとなるERAB3.0(DER本格マネタイズ期)、注目される蓄電池・EVのプラットフォームについて分析する。
1.電力市場の新ルールシフト
(1)需給危機、市場高騰を振り返る
(2)小売りの供給義務と容量確保への道
(3)最終の制度着地点はどうなるのか
2.電力ビジネスプレーヤーの模様替え
(1)バルクセラー(kWh)からValueセラーへ
(2)武器としてのリスクヘッジ、DER、RE
3.ERAB3.0と蓄電池、EV
(1)ERABはどこを目指すのか〜制度イノベーションの行方
(2)社会インフラとしての蓄電池、EVとプラットフォームの姿
4.質疑応答/名刺交換
合同会社エネルギー経済社会研究所 代表
松尾 豪(まつお ごう) 氏
脱炭素への機運が高まりつつある中、石油・ガス価格の高騰により世界のエネルギー情勢は一変した。また、欧州タクソノミーにおける天然ガスと原子力の扱いなど、これまで考えられてきたカーボンニュートラル(CN)の姿とは変化しつつある。CNと経済・国民生活を両立できる、持続可能なエネルギーシステムの構築に向けた課題は山積している。エネルギーの目線から、現実的なカーボンニュートラル実現に向けた課題と取り得る手段について分析する。
1.これまでのCNに向けた各国の政策動向
2.CNに大きな転機となった欧州エネルギー危機
(1)欧州エネルギー危機の概要と各国の対応
(2)短期市場の限界と脱炭素に伴う安定供給の課題 -供給側からではなく、需要側から変革を促す必要性
3.日本におけるCN実現に向けた課題
(1)期待が高まるイノベーションと課題 -破壊的イノベーションではなく、課題解決に向けた地道な努力が肝要
(2)人口減少下の日本におけるCN実現には、需要家サイドの脱炭素化の担い手が必要
4.質疑応答/名刺交換
大阪大学大学院工学研究科招聘教授(ビジネスエンジニアリング専攻)
1961年富山県生まれ。1984年一橋大学経済学部卒業、関西電力株式会社で調査、戦略、環境、マーケティング等を担当、現在シニア リサーチャー。この間、学習院大学経済学部特別客員教授(専任)、関西学院大学経済学部非常勤講師、大阪大学大学院工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻招聘教授を歴任、2016年から現職。
主著に『電力改革の構図と戦略』『検証 エンロン破綻』、『電力のマーケティングとブランド戦略』『にっぽん電化史』『エナジー・エコノミクス』『にっぽん電化史』シリーズ、『まるわかり電力デジタル革命キーワード250』『まるわかり電力システム改革2020年決定版』等。
<所属協会・団体・学会等>
公益事業学会理事・政策研究会幹事、国際公共経済学会理事、エネルギー・資源学会 都市と電究会副代表
1986年千葉県生まれ。大学在学中に友人と人材企業を設立後、イーレックス株式会社に入社。営業・経営企画(制度渉外)を担当。アビームコンサルティング・株式会社ディー・エヌ・エーで国内外制度調査・事業企画を担当後、2020年にエネルギー経済社会研究所を設立。CIGRE会員、電気学会正員、公益事業学会会員、エネルギー・資源学会会員。