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カーボンプライシングを正しく理解する
-経産省と環境省の委員会の中間取りまとめをどう理解すべきか?
-日本に導入する場合、成長戦略の一部という意味を含め、どのような方法が望ましいか?
8月18日(水) 終了済
(有)クライメート・エキスパーツ 代表
(公財)地球環境戦略研究機関 上席研究員
松尾 直樹(まつお なおき) 氏
菅総理の意図にも拘わらず、カーボンプライシングに関する経産省と環境省の2つの委員会は、平行線の議論を続けた。6月から7月にまとめられる予定のこれらの委員会の「とりまとめ」を、いち早く読み解く。両委員会の議論や政府資料は、本来のカーボンプライシングの特徴や目指すところを誤解している場合も多い。これらをもういちど確認することで、カーボンプライシングの役割を再認識し、その上で、日本にとってどのような制度が望ましいのか、複数の可能性を考察する。
1.世界におけるカーボンプライシングの現状と、それぞれの国における位置づけ(とくにEUの考え方)
2.二つの政府委員会の中間取りまとめ
(1)環境省 カーボンプライシングの活用に関する小委員会の中間取りまとめ
(2)経産省 世界全体でのカーボンニュートラル実現のための経済的手法等のあり方に関する研究会
(3)これらの委員会の結果から読み解けること
3.カーボンプライシングの特徴とその活かし方
(1)排出権取引、炭素税、共通なポイント、クレジットメカニズムのそれぞれに関して
(2)代替する他の政策手法との対比
(3)カーボンプライシングの誤解
4.カーボンプライシングをどう成長戦略に活かすか?
5.カーボンニュートラルに向かうにあたってのカーボンプライシングの役割と期待できるもの
6.質疑応答/名刺交換
■現在
(有) クライメート・エキスパーツ 代表取締役 (温暖化コンサルティング) (2002-)
(株) PEARカーボンオフセット・イニシアティブ 代表取締役 (途上国ビジネス) (2007-)
(株) クールイノベーション 取締役 (革新的冷蔵技術・途上国コールドチェーン) (2020-)
(公財) 地球環境戦略研究機関 シニアリサーチフェロー (気候変動問題戦略研究) (2017-)
慶應義塾大学 非常勤講師 (大学院低炭素関係) (2009-) 等
■その他
(財) 日本エネルギー経済研究所 (気候変動と電力の研究) (1991-1998)
(財) 地球環境戦略研究機関 (気候変動問題戦略研究) (1998-2002)
(財) 地球産業文化研究所 (IPCC) (1998-2001) 等
大阪大学大学院理学研究科物理学専攻 博士後期課程修了 (理学博士)