■会場受講 ■ライブ配信 ■アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)
水素サプライチェーン商用化と法律実務
9月21日(火) 終了済
千代田化工建設株式会社 グローバル本社 技術開発部
兼 水素チェーン事業推進部 上席技師長
岡田 佳巳(おかだ よしみ) 氏
千代田化工では水素の大規模貯蔵輸送技術として、SPERA水素Rシステムの技術開発を行っており、2020年に世界初となる全工程にわたる国際水素サプライチェーン実証を成功裡に完了して商業段階に移行している。本講演では、本システムの概要と特長、国際実証、及びコストダウンに向けたポテンシャルについて紹介する。
1.水素エネルギーキャリアの開発動向
(1)水素基本戦略における水素エネルギーキャリア
(2)各キャリアの特徴
2.SPERA水素システム
(1)技術概要
(2)特長
(3)開発の経緯
・触媒開発
・技術確立実証
・適用技術開発
3.国際間水素サプライチェーン実証
(1)実施体制
(2)全体実証の概要
(3)実証の各工程
4.コストダウンに向けた改良開発
(1)第三者によるコスト水素キャリのコスト比較例
(2)MCH直接電解合成技術の現況
(3)MCH直接燃料電池の可能性
(4)SPERA水素システムのコストダウンポテンシャル
5.質疑応答/名刺交換
西村あさひ法律事務所 パートナー弁護士
松平 定之(まつだいら さだゆき) 氏
カーボンニュートラル社会実現を見据え、水素エネルギーの利活用促進に向けた政府・事業者の動きが活発化している。水素事業に関する法規制・実務対応は発展段階であるが、本講演では、これまでの議論を振り返りつつ、現状及び今後の見通しについて解説する。
1.水素利活用に向けた検討状況
2.水素の利活用に関する主な関連法
(1) 水素受入基地・導管等に関する主な関連法
(2) 発電・電力分野における利用に関する主な関連法
(3) 水素ステーション・自動車利用に関する主な関連法
3.水素の利活用の際の契約・法的留意事項
(1) 水素の供給・調達・輸送に関する契約の留意事項
(2) 水素プロジェクト組成にあたっての法的留意事項
(3) 製造方法(グレー水素、ブルー水素、グリーン水素)
及び輸送方法(液化水素、有機ハイドライド、パイプライン/船舶、陸上)に応じた法的留意事項
4.質疑応答/名刺交換
1984年 横浜国立大学工学部化学工学科卒業。1986年 横浜国立大学大学院エネルギー材料専攻修了。同年 千代田化工建設入社 研究所に配属。各種プロセス用触媒の開発に従事。1998年 技術士(化学部門)。同年 研究開発センター 触媒2グループ グループリーダー。2002年 石油学会論文賞受賞。2005年 学位 博士(工学)取得。2009年 技術開発ユニット 研究開発センター 技師長。2019年 フロンティアビジネス本部 技術開発部兼水素チェーン事業推進部 技師長。水素エネルギー協会理事、横浜国立大学先端科学高等研究院 客員教授、文科省(JST)エネルギーキャリア研究領域 評価アドバイザー等を務めている。
西村あさひ法律事務所 パートナー 弁護士・ニューヨーク州弁護士
2001年 東京大学法学部卒業、2011年 ミシガン大学ロースクール卒業(LL.M.)。
2011〜2012年 Debevoise & Plimpton法律事務所(ニューヨーク・オフィス)出向。2016年 国際的な法律事務所のネットワークであるLex MundiのEnergy GroupのRegional Vice Chair (Asia-Pacific)に就任。2021年 Leading Individual: Bengoshi* - *Projects and Energy: Independent Local Firms (Japan), The Legal 500 Asia-Pacific 2021 選出。2021年〜 経済産業省 産業構造審議会 保安・消費生活用製品安全分科会 産業保安基本制度小委員会 委員。
著作として、「水素エネルギーの利活用促進に向けた近時の法制度動向の概要」(共著、西村あさひ法律事務所資源エネルギーニューズレター、2021年)、「エネルギー法実務要説」(共編著、商事法務、2018年)等がある。