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【国内外の政策動向を踏まえた】
5月21日(金) 終了済
一般財団法人エネルギー総合工学研究所 研究顧問
一般社団法人水素エネルギー協会(HESS) 会長
坂田 興(さかた こう) 氏
我が国のエネルギー・環境分野の二大課題は、エネルギー安全保障とCO2排出量削減である。このうち後者に関しては、「2050年カーボンニュートラルを目指す」との政府方針により、対応の一層の強化が求められる。
本講演では、なぜ水素が低炭素社会の構築に貢献できるのかを、エネルギー総合工学研究所の研究成果をベースに説明を加える。次いで水素需要の推算結果を例示し、水素大規模導入の意義を議論する。併せて、国内外の政策動向および今後の技術課題についても概説する。
1.エネルギー・環境分野の二大課題と低炭素社会
2.我が国における低炭素社会の構築に対する水素の意義
3.エネルギーモデルによる水素需要の推算
4.我が国の水素政策動向
5.海外の水素政策動向
6.今後の技術課題
7.質疑応答/名刺交換
山梨大学 燃料電池ナノ材料研究センター 特任教授/センター長 水素・燃料電池技術支援室 室長
飯山 明裕(いいやま あきひろ) 氏
山梨大学では50年以上にわたり燃料電池の研究を蓄積してきており、論文や特許数では国内大学のトップレベルにある。これまで国や県のご支援により、定置用や自動車用の高性能で劣化しにくい触媒や電解質膜などの材料研究開発や、水素・燃料電池関連産業の創出のための地域企業の技術開発支援、さらには企業技術者を対象とした人材養成講座を5年間にわたり開催をしてきている。
本講演では燃料電池の高度化に向けた材料の最新の研究開発事例や、燃料電池関連技術を様々な用途で利活用する技術開発支援事例を紹介し、今後を展望する。
1.燃料電池の原理・構造と材料・部品の特徴
2.燃料電池の性能・耐久性・信頼性向上のポイント
3.燃料電池用材料研究の最先端事例と今後の課題
4.燃料電池を用いた電源システムの技術開発のポイント
5.水素・燃料電池関連の技術人材養成のポイント
6.地域企業との燃料電池関連技術開発支援の取り組み事例
7.質疑応答/名刺交換
1974年3月 東京大学大学院理学系研究科化学専攻課程修了(修士)。
1974年4月 日本石油株式会社(現ENEOS)入社 中央技術研究所配属。新規事業の研究開発、研究企画、研究管理に従事。
1985-1987年 カナダ ブリティッシュ・コロンビア大学 客員研究員。
1991-2002年 中央技術研究所 研究マネージャー。開発部 総括マネージャー。中央技術研究所 研究管理室長。
2003年4月 財団法人 エネルギー総合工学研究所に出向。
2009年4月 財団法人 エネルギー総合工学研究所に転籍。
2006年4月-2018年3月 プロジェクト試験研究部部長。
2018年4月 プロジェクト試験研究部 特任参事。
2021年4月 研究顧問。
2020年5月 一般社団法人 水素エネルギー協会 会長。
現在に至る。
1980年3月 東京大学工学部機械工学科卒。
1982年3月 東京大学大学院工学系研究科機械工学専門修士課程修了。
1991年3月 工学博士(東京大学)。
1982年4月 日産自動車(株)入社。中央研究所 機関研究所 エンジンの研究開発(直接噴射式ディーゼル機関用燃料噴射系)。
1986年7月〜1988年6月 米国カリフォルニア州立大学バークレー校社命留学。 エンジンの燃焼の研究。
1988年7月 総合研究所 動力機構研究所復職。ディーゼルエンジンの研究開発(燃料噴射系、後処理システム)。
1992年1月 同所 ガソリンエンジン研究グループへ移動。リーンバーンエンジン、直噴ガソリン、均一予混合燃焼の研究開発。
2001年4月 同所 燃料電池研究グループへ移動。膜電極接合体、燃料電池スタック。
2008年4月 総合研究所 燃料電池研究所長。
2010年4月 同所 EVシステム研究所長。
2011年4月 同所 エキスパートリーダ。
2015年2月 山梨大学 特任教授 燃料電池ナノ材料研究センター。
2015年4月 同上 センター長。
2015年6月 山梨大学社会連携・研究支援機構水素・燃料電池技術支援室長兼務。
現在に至る。