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2021年からの新規事業チャレンジ環境のつくり方〜コロナによる強制から生まれた変化を踏まえチャレンジの芽をどう育てるか〜
1月28日(木) 終了済
株式会社リーディング・イノベーション 代表取締役
新規事業開発上級職人
芦澤 誉三(あしざわ よしぞう) 氏
新型コロナウイルスにより、働き方や生活の仕方は大きな変更を強いられました。しかし、強制されたことにより新たな変化が生まれてきています。
では、これらの変化は新規事業開発にどのように影響してくるのでしょうか。重要なことのひとつには、働き方改革と相まって"個人"と"会社"との関係に変化が起きていることがあります。ただし、この変化は両者の間に少しの緊張感を生み、新規事業を推進する上においてはむしろプラスに働く可能性があります。すなわち、新しい事業へのチャレンジ意識が高まっている人は増えているように感じます。
企業としてはこのチャレンジの芽を育てることが大切であり、そのための仕組みやアイデア発案のスキル向上の機会を用意することが大切と考えます。
なお、新規事業のアイデア発案は現実には専門性の高いものであり、提案の制度や仕組みをつくっただけでは活性化させることはできません。
本セミナーでは、働き方とコロナ後の市場の変化を踏まえた上で、新規事業のチャレンジ環境をつくり出すための考え方と進め方について解説します。
1.働き方の変化と新規事業開発との関係
・働き方改革の概要と現状
・コロナ後の働き方の変化の行方
・働き方の変化、意識の変化と新規事業開発との関係
2.新規事業開発の難しさ本質とテーマ発案方法の色々
・新規事業のテーマ探しの難しさの本質
・成長分野を探して自社に合ったテーマを選ぶ
・アイデアをたくさん出して、調べて選定する
・技術トレンドを調査して先端技術をテーマ化する
・トレンドを測して自社に合ったテーマを先取りする
・成長分野でなくてもチャンスはある
・飛び地の事業でも失敗するとは限らない
・変化がない分野でもチャンスはある
・新しいテクノロジーやキーワードは何故魅力的に感じるのか
3.新しいコト、人が求めるコトを発案する技能力(個人の発案スキル)
○新しいコトを発案するための思考の技能力
・新しいコトの発案における論理思考の限界
・新しいコトを発案するための思考の技能力の体系
・目的発想と構造化思考の大切さ
・想像力と創造力の組み合わせ
・潜在ニーズの捉え方と掘り起こす方法
・トレンドよりトレンドを生むエネルギーの源に着目
○自社らしい魅力ある新規事業の見つけ方
・自社らしい魅力ある新規事業を見つける手順
・"自社の得意機能は何か(強みと限らない)"の分析
・新規事業の探索領域の定義と設定
・コロナ後の変化と不変の双方にチャンスがある
・技術起点でニーズ指向の商品をつくる進め方と必要なスキル
・新規事業開発から見た技術の分類
・ビジネス構造マップでチャンスの地図を描く
・ビジネス構造マップをつくるコツ
・深く掘り下げる探索領域の絞り込み
・探索領域を絞ってからトレンドを調べるから意味がある
・商品・サービスアイデアを発案する前に売りたい顧客を決める
・"顧客を構造的に理解すること"の大切さ
・顧客との対話を行なう活動(VOC活動)
○顧客価値の捉え方
・顧客価値の種類と大きさ
・基本価値と付加価値
・差別化余地と顧客価値
・魅力ある顧客価値のつくり方
○ビジネスモデルの構想力
・新市場が生まれるメカニズムとビジネスモデルの進化
・"しょぼいビジネスモデル"にならないための考え方
・魅力あるビジネスを構想するコツ
・事業特性分析の進め方
・事業特性分析からの継続的競争優位策の検討(競合の出現に対してどのように対応するのか)
4.コロナ後の新規事業アイデア提案の仕組みづくり(仕組みという組織スキル)
・アイデア提案制度は、お祭りで終わらせると復活が難しい
・個人の発案スキルは"強制"、"模倣"、"自主"の3ステップで向上させる
・初期は準備を手厚くする(準備で数と質は変化する)
・仮ドメイン、ビジネス構造マップの活かし方(発案のガイドをつくる)
・働き方の変化と連動させた制度設計の必要性
・アイデア評価の考え方と基準を整備する(アイデアをアイデア段階で評価することは実は難しい)
・自社の身の丈より小さい事業アイデアを活かすサテライト構想
・提案されたアイデアを活かし事務局が発案する仕組み
・組織形態と予算を合わせた事業化までの道のりの設計
・撤退基準について
5.新規事業開発の資金について
・公的資金の活用
・外部資金の活用
・コストダウンからの活用
6.まとめ、質疑
1982年早稲田大学理工学部卒業。石油開発エンジニアリング会社を経て、1984年(株)日本能率協会コンサルティングに入社。一貫して、新規事業のコンサルティングに従事。50案件以上の新規事業プロジェクトに参画。その後、一部上場メーカーに移り、新規事業開発、拡大を行ない別会社として独立事業化を果たし、取締役に就任。現在、(株)リーディング・イノベーションの代表取締役社長として、新商品・新規事業開発、創業に特化したコンサルティング&エージェントの中核人材として活動している。
【専門領域】新商品・新規事業開発、研究所発新規事業開発、フュージョンビジネス開発、スタートアップ・マーケティング、マッチング・ビジネス
【主な著書、論文】
「ビジネスレイヤー別新規事業開発実践ガイド」(企業研究会)、「事業化プロデューサー養成講座」(明日香出版社)、「LLPとLLCの基本と仕組みがよ〜くわかる本」(秀和システム)、「新規事業意開発の通説と現状を掘り下げる」(ビジネスリサーチ:企業研究会)、「新規事業開発に立ちふさがる壁に挑む」(ビジネスリサーチ:企業研究会)、顧客満足を先取りする『提案開発アプローチ』(ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー)、等多数