2025年版 2050年カーボンニュートラルと自動車市場
■ポイント■
・新車におけるカーボンニュートラル対応策と電動化車両の位置付け、果たしてBEV一辺倒なのか
・既販車におけるカーボンニュートラル対応策と電動化車両の位置付け、e-fuelが決定打となるのか
・2050年カーボンニュートラルに向けた有望技術の開発状況、ロードマップは既に有るのか
■概要■
日本など世界の主要国においては自動車、電力、化学、鉄鋼など各産業分野では2050年カーボンニュートラルが目標としてかかげられており、その取り組みが重要課題の1つとなっています。自動車産業ではBEVなどパワートレインの電動化が急速に進みつつある中、電動化以外に水素燃料や合成燃料(e-fuel)が近年、電動化以外の方策として注目を集めています。乗用車では、新たに生産販売される車両では電動化でほぼ固まっていますが、エンジン車を中心とする膨大な既販車でいかにしてカーボンニュートラルを進めるか、また電動化が難しい商用車をどうするかといった大きな問題が残されています。
当資料はカーボンニュートラル実現に向けてBEV、FCEV、PHEV、フルHEVなど電動化車両の位置付け、水素燃料や合成燃料(e-fuel)の様な代替燃料の可能性、そして電動化車両で使用される主要部品について調査分析を実施しており、今後の貴社マーケティング戦略上のアドバイザー的データとして活用できます。
以下、その詳細をご案内申し上げます。
<1>日本と世界のCO2排出量データ
1.日本のCO2排出量
(1)GHG温室効果ガスとCO2排出起源・部門・用途別排出区分表
(2)GHGガス排出量、CO2エネルギー起源・部門別排出量(2021年度)
(3)運輸部門における用途別CO2排出量(2021年度)
2.世界の国別運輸部門CO2排出量
<2>自動車産業とカーボンニュートラル
1.COPとカーボンニュートラル
(1)COPの歴史とパリ協定
(2)主要COP21・26・27・28
2.各国のカーボンニュートラル目標
(1)各国の2030年目標一覧
(2)主要国の動向
3.日本のカーボンニュートラル政策
4.主要国の電動化評価基準
5.主要国の自動車に対するCO2排出規制(2030年・2035年)
(1)日本
(2)欧州
(3)米国
(4)中国
6.日・欧・米の主要カーメーカー15社におけるカーボンニュートラル目標
7.日・欧・加の主要部品メーカー12社におけるカーボンニュートラル目標
8.パワートレインの電動化とカーボンニュートラルの関係
9.日・欧・米・中・韓の主要カーメーカーにおけるエンジン車(ICEV)生産終了目標年
10.日・欧・米・韓の主要カーメーカー17社における電動化とBEV販売目標(2030年・2035年)
11.自動車産業におけるScope別CO2排出割合
12.自動車産業においてカーボンニュートラルを実現する上で鍵をにぎる方策・技術
<3>合成燃料(e-fuel)の実用化動向
1.合成燃料の定義
2.合成燃料の特徴
3.合成燃料の用途展開
4.e-fuelのコスト試算
5.e-fuelプロジェクトの動向
6.e-fuel実用化ロードマップ
7.e-fuelの課題と展望
<4>カーボンニュートラルに向けたキーテクノロジー
1.電費改善技術
(1)モータ
(2)インバータ
(3)バッテリー
2.冷却・潤滑・熱管理システム
(1)冷却・潤滑・電源・燃料供給システムの概要
(2)BEVにおける熱管理モジュールの開発動向
(3)駆動モータ・インバータの冷却技術
(4)バッテリー冷却技術
3.全固体電池
(1)全固体電池の概要
(2)全固体電池のメリット、デメリット
(3)全固体電池関連企業の動向
(4)トヨタの動向
4.水素エンジン
(1)水素エンジンの可能性
(2)水素エンジン概要
(3)水素エンジン車の開発事例
5.次世代超高効率エンジン
(1)超高効率エンジンの開発動向
(2)次世代超高効率エンジンの要素技術
(3)最新エンジンの開発事例
<5>電動化車両の市場動向
1.パワートレインの種類と電動化レベル
2.パワートレイン電動化長期的ロードマップ(2020〜2050年)と
現在の位置付け
3.乗用車販売台数
(1)WW販売台数推移(2020・2025・2030・2040・2050年)
(2)パワートレイン別エリア別販売台数推移(2020・2025・2030・2040・2050年)
4.乗用車保有台数
(1)WW保有台数推移(2020・2025・2030・2040・2050年)
(2)パワートレイン別エリア別保有台数推移(2020・2025・2030・2040・2050年)
5.商用車販売台数
(1)WW販売台数推移(2020・2025・2030・2040・2050年)
(2)パワートレイン別エリア別販売台数推移(2020・2025・2030・2040・2050年)
6.商用車保有台数
(1)WW保有台数推移(2020・2025・2030・2040・2050年)
(2)パワートレイン別エリア別保有台数推移(2020・2025・2030・2040・2050年)
<6>電動化車両関連部品の市場動向
調査項目(各品目共通)
(1)製品概要
(2)参入メーカー・納入マトリクス
(3)開発動向
(4)市場規模
1.駆動モータ
2.ISG・BAS(48V-HEV)
3.インバータ・DC/DCコンバータ・OBC(車載充電器)
4.バッテリー(セル・BMS)
5.電動アクスル(e-Axle)
6.減速機(リダクションギヤ)
<7>2050年カーボンニュートラル実現に向けた課題と展望
1.自動車LCAにおけるCO2排出量とその対策
2.日本の自動車CO2排出削減実績
3.電源構成とエネルギーコスト比較
4.乗用車市場における課題と展望
5.商用車市場における課題と展望
6.T to W/W to Wでのパワートレイン別CO2排出量試算
■調査対象品目■
1.電動化車両
BEV、FCEV、PHEV、フルHEV、48V-HEV
2.水素エンジン・次世代超高効率エンジン
3.合成燃料(e-fuel)
4.電動化関連部品
駆動モータ(MGU)、ISG・BAS(48V-HEV)、インバータ、DC/DCコンバータ、OBC、バッテリー、バッテリー・マネジメントシステム、パワートレイン冷却部品、カーエアコン、減速機(リダクションギヤ)、電動アクスル(e-Axle)
■調査対象先■
日系メーカー
完成車メーカー
電動化関連主要部品メーカー
海外メーカー
欧州・北米完成車メーカー
メガサプライヤー・電動化関連主要部品メーカー
その他
合成燃料関連企業
■調査期間■
2024年11月1日〜2025年1月17日