【JR東日本グループがデジタル銀行設立】
JR東日本が見据える交通×金融事業の展開〜異業種への影響〜
株式会社マリブジャパン 代表取締役
事業構想大学院大学 客員教授
高橋 克英(たかはし かつひで) 氏
2024年5月より、JR東日本グループは、デジタル金融サービス「JRE BANK」を開始します。ネットでの口座開設により預金や住宅ローンなど銀行サービスを提供することで、「JREポイント生活圏」の拡大を目指しています。
「移動情報」と「購入情報」に加え、「決済情報」を得ることでJR東日本グループのビジネスプラットフォームが目指す方向性を明らかにします。また、既存の銀行や金融DX企業、Eコマースだけでなく、交通業界や不動産や小売り企業などに及ぶが影響や変化についても解説します。
1.JR東日本グループがデジタル銀行設立
(1)JRE BANKが銀行サービスを開始
(2)交通サービスと金融サービスの融合
(3)楽天銀行との協働による異業種銀行
(4)首都圏3000万人市場のポテンシャル
(5)Suicaを軸とした更なる拡大策
(6)「JREポイント経済圏」の拡大を目指す
2.「交通×金融」による事業展開のインパクト
(1)経営ビジョン「変革2027」とは
(2)「移動情報」「購入情報」に加わる「決済情報」
(3)既存銀行や金融DX企業への影響
(4)JAL、ヤマダ、高島屋、続々誕生する異業種銀行
(5)東急や京王など鉄道会社への影響
(6)不動産・小売り企業等への影響
(7)JR東日本のビジネスプラットフォーム拡大による事業展開
三菱銀行、シティグループ証券、シティバンク等にて四半世紀、主に銀行クレジットアナリスト、富裕層向け資産運用アドバイザーとして活躍。2013年金融コンサルティング会社マリブジャパンを設立。専門誌への寄稿、単行本の執筆、各種講演・メディア出演など広範に活動中。世界60か国以上を訪問。バハマ、モルディブ、パラオ、マリブ、ロスカボス、ドバイ、ハワイ、ニセコ、京都、沖縄など国内外リゾート地にも詳しい。映画「スターウォーズ」の著名コレクターでもある。1993年慶應義塾大学経済学部卒。2000年青山学院大学大学院 国際政治経済学研究科経済学修士課程修了。日本金融学会員。著書に『銀行ゼロ時代』(2019年)、『人生100年時代の銀行シニアビジネス事例』(2020年)、『なぜニセコだけが世界リゾートになったのか』(2020年)、『地銀消滅』(2021年)など多数。