高度化する「食」ニーズへの処方箋
フードテックの普及・事業化の課題と展望〜食の安心と安全を守る生産体系と代替素材の開発動向等の技術トレンド〜
株式会社日本総合研究所 創発戦略センター
エクスパート
三輪 泰史(みわ やすふみ) 氏
世界的な気候変動や国際情勢の不安定化を受けて食料供給のリスクが高まる一方、食に対するニーズは健康志向をはじめさらに高度化している。そのような中、新たな食料生産の手段として先進技術を駆使したフードテックが注目を集めている。フードテックの対象は多岐にわたるが、最近は特に代替肉(植物肉、培養肉)、藻類食品、陸上養殖、昆虫食等が次々と実用化に至っている。ファンド等の金融機関からの投資や、大手企業との提携が加速しており、ビジネスチャンスが急拡大しているタイミングと言える。
本講義では、フードテックの具体事例を紹介するとともに、フードテックビジネスのチャンスと立ち上げに向けた課題について、詳細に解説する。
1.フードテックの概要と分類
2.フードテックを後押しする社会トレンド
3.次世代のタンパク源として注目される代替肉(植物肉、培養肉)
4.新製品が続々登場する藻類食品
5.異色の新食材・昆虫食の可能性
6.安定生産と高付加価値化を両立可能な陸上養殖
※受講者全員に著書
「図解よくわかるフードテック入門」(日刊工業新聞社、2022年3月)を進呈
広島県福山市出身。東京大学農学部国際開発農学専修卒業、東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻修士課程修了後、株式会社日本総合研究所に入社。
農林水産省の食料・農業・農村政策審議会委員(同審議会畜産部会長、甘味資源部会長、企画部会長代理、農村振興整備部会委員)、農村DX構想検討会座長、食料安全保障アドバイザリーボード委員、農研機構アドバイザリーボード委員長、内閣府・戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)農業分野第1期サブプログラムディレクター、高知県IoP推進機構理事、官民ファンド社外取締役などの公的委員を歴任。