医療機関において頻発している解雇・パワハラ
〜 法的観点を踏まえた医療現場対応の実践事例のポイント解説 〜
井上法律事務所 弁護士
医療法務弁護士グループ代表
井上 清成(いのうえ きよなり) 氏
現在、労働問題は、一般企業のみならず、医療機関にとっても、最重要のコンプライアンス問題となっています。ただ、まだ医療界におけるその認識と対策の歴史は浅く、十分なものと言えないところです。かつて医療界を揺るがした刑事捜査、医療過誤訴訟、患者・家族クレームやメディアスクラムに初めて接した頃と同様の憤りを感じている方もいらっしゃるかも知れません。本セミナーでは、それらへの対処事例を通じ、法的観点を踏まえた現場対応の実践の仕方のポイントを解説いたします。
1.普通解雇と懲戒処分
(1)普通解雇と懲戒処分(懲戒解雇)
(2)注意・指導と懲戒処分
2.解雇権濫用法理
(1)解雇権濫用規定(客観的合理的理由、社会通念上相当)
(2)解雇回避努力義務(解雇回避措置の必要性)
(3)即戦力中途採用者の期待外れ解雇は可能か?
(4)勤務成績不良者に対する解雇は可能か?
3.パワハラ・セクハラ・マタハラについて
(1)労働施策総合推進法(パワハラ防止法)などの法令
(2)諸事例の解説(パワハラかどうか?)
4.ハラスメント防止規定について
(1)条文のサンプル(就業規則との関係)
(2)運用の仕方(パワハラによる解雇)
5.院内調査の手法-弁護士の活用
6.労働訴訟への対処手法
1981年 東京大学法学部卒
1986年 弁護士登録(東京弁護士会所属)
1989年 井上法律事務所開設
2004年 医療法務弁護士グループ代表
2010年 厚生労働省社会保障審議会医療保険部会専門委員(出産育児一時金問題)
2012年 厚生労働省指導監査処分改善のための健康保険法改正研究会を設立し、石川善一弁護士と共同代表
病院顧問、病院代理人を務める傍ら、医療法務に関する講演会、個別病院の研修会、論文執筆などの活動に従事。
現在、MMJに「医療の法律処方箋」を、月刊集中に「経営に活かす法律の知恵袋」を連載中。
著書に『病院法務セミナー・よくわかる医療訴訟』(マイナビ)、『暴言・暴力・ハラスメントから職員を守る段階的対応』(日本看護協会出版会)、『個別指導・適時調査の通知が届いた時にどうするか』(日本医事新報社)など。