ヘルスケア領域におけるプロダクト開発・新規事業の立ち上げ方
株式会社ポテック 代表取締役
有村 琢磨(ありむら たくま) 氏
デジタルソリューションによるヘルスケア新規ビジネスはどうやったら立ち上がるのでしょうか?これまで大企業もスタートアップも含めて様々なヘルスケア系企業で、開発・プロダクトマネジメント・事業開発などを担当してきた経験を踏まえ、ヘルスケアサービス構築のリアルな現場のお話を通じて、新規事業を再現性高く立ち上げるためには何が必要なのか?特にヘルスケア領域における特徴はどんなものがあるのかをお話させて頂きます。
1.どういう組織だと新規事業が立ち上がりやすいのか
(1)結局は人(採用or買収)
(2)事業領域の選択×担当者のスキルセット
(3)企業の外部環境の整備+コミュニケーション
(4)SMSの事例で考える:起業家を多く輩出
(5)M3の戦略を考察する:買収による戦略
2.新規事業を立ち上げるにはどうしたら良いか?
(1)デジタルソリューションを活用した新規事業に求められる要素は市場×プロダクトの掛け合わせ
(2)市場をどう捉えるか
①事業者側ロジックは完全に排除するマーケットニーズドリブンで何ができるか
②長期的目線:医療費,人口関連,医療制度の変化
③中期的目線:法制度の変化,患者ニーズの変化
④短期的目線:業界動向,ソリューションの流行
(3)プロダクトをどう考えるか
①競争力はどこにあるか
②製品設計事のワークフロー
③開発方針
(4)製品デリバリ及びプロジェクトマネジメントについて
3.ヘルスケア領域における特色
(1)競争力の獲得の源泉は事業開発力にある
(2)パターン
①全くの新規でやる場合(大手やベンチャー)
②大手が既存市場に参入する場合
③既存事業のDXや成長戦略を書いていく場合
④医療機関のDXをやる場合
(3)体制構築
①プロジェクトリーダーに求められる素養
②医師及び医療従事者は必要か?
③KOLの選定をどうするか?
(4)市場別の特徴
①共通事項
②新興事業者よりも、既存事業者の研究が重要
③最低限抑えておくべき法律・ガイドラインは?
④PHR
⑤病院
⑥クリニック
⑦製薬企業向け
⑧toC
⑨健保+健康経営
⑩生保向け
薬学部中退後、2016年より名古屋大学医学部発ベンチャーのPREVENTにてCTOとして、健康保険組合向けの生活習慣病の重症化予防サービスの開発を担当。2019年からはLINEヘルスケア社にて健康相談サービスや製薬企業向けプロジェクトのプロダクトマネジメントを担当。その後独立し、フリーランスとして様々なヘルスケア系企業の新規事業の支援を行いつつ、2021年に株式会社ポテックとして法人化。継続してヘルスケア領域における新規事業支援を行っています。