量子コンピューティング時代を見据えて
量子コンピュータの最前線〜その技術・市場・活用動向から今後の展望〜
株式会社日本総合研究所 先端技術ラボ
部長代理・シニアリサーチャー
間瀬 英之(ませ ひでゆき) 氏
量子力学の原理を応用し、超高速の演算力を持つとされる量子コンピュータ(量子ゲート方式・量子アニーリング方式)が注目を集めている。適用領域は金融・製造・化学など多岐にわたり、近年、巨額の投資に加え、産学研究等の実用化に向けた取組みが進展している。
本セミナーにおいては、量子コンピュータの技術解説、市場動向・活用状況、技術課題・今後の展望を紹介する。量子コンピュータの理解を促し、ビジネス活用に寄与するものとなれば幸いである。
1.技術解説
(1) 背景/量子コンピュータの必要性
(2) 量子コンピュータへの期待
(3) 量子コンピュータの動作原理
(4) 高速計算の仕組み(量子干渉)
(5) 「量子」および利用している特性の例
(6) 量子コンピュータの構成/使われ方
(7) 量子コンピュータの分類
(8) 量子コンピュータの解法手順
(9) 量子ゲート方式の活用手順
(10)量子アニーリングとは?
(11)量子アニーリング方式の活用手順
(12)ソフトウェアと開発フレームワーク
2.市場動向・活用動向
(1) 主要国の政策動向
(2) ビジネスインパクト(市場予測/利用形態)
(3) 主なスタートアップ企業
(4) 量子コンピュータにおけるエコシステム
(5) コンソーシアム
(6) 量子コンピュータへの取組み
3.展望・考察
(1) 現状の課題と展望 -【汎用型】量子ゲート方式-
(2) 現状の課題と展望 -【特化型】量子アニーリング方式-
(3) 量子コンピュータの展望
(4) 量子コンピュータ活用における役割分担と必要な人材・スキル
(5) 量子コンピュータ活用に向けて
2014年日本総合研究所入社。バーゼル規制やFATF対日相互審査など、国際的な金融規制に対するシステム企画推進、プロジェクト管理、システム開発などを経て、現在、先端技術ラボ リサーチャーとして、先端技術に関する調査業務・情報発信・講演、および、量子コンピュータ等の業務応用に向けた検証業務に従事。
著書「金融デジタライゼーションのすべて-DXに臨む金融業界のテクノロジーと実践」