コロナ後の病院の経営戦略を考える
-スタッフの生産性を上げるための病院のDX化のツボどころ-
国際医療福祉大学 赤坂心理・医療福祉マネジメント学部 教授
高橋 泰(たかはし たい) 氏
医師の働き方改革が2024年4月1日より実施されると、大学病院と地域の基幹病院の特に救急医と外科医の労働時間が減少する。その結果、地域差は大きいが地域の救急医療と提供可能な手術数が減少する。コロナにより病院に来ずに医療を受けることを希望する患者が今後増大する。更に少子高齢化が進み、利用者は増えるが、働き手が減少する。
これらの医療介護の危機的状況に対する有力な戦略は、医師を中心に医療介護従事者の生産性を向上させることであり、その戦略を支える主要なツールが病院のDX(医療のトランス・フォーメーション)である。
1.2030年に向けた病院経営ビジョンの在り方
2.新型コロナの医学的基礎
3.新型コロナの徹底検証と今後に向けたコロナ対応
4.なぜ病院のDX化が必要か
5.生産性向上に向けたDX化
6.地域包括ケアに向けた地域情報システムの確立
7.質疑応答
1986年 金沢大学医学部卒、東大病院研修医(1内、3内、2内、麻酔科)
東京大学医学系大学院〔医学博士(医療情報)〕
米国スタンフォード大学アジア太平洋研究所客員研究員
ハーバード大学公衆衛生校武見フェローを経て、
1997年より国際医療福祉大学教授
2004-8年医療経営管理学科長
2009-15年大学院教授
2016年4月より現職
2016年9月より安倍内閣未来投資会議の構造改革徹底推進会合の医療福祉部門の副会長を務める。