発刊記念・著者が実体験に基づくノウハウを開示
地方の病院は「医師の働き方改革」で勝ち抜ける
Basical Health産業医事務所 代表
佐藤 文彦(さとう ふみひこ) 氏
未曾有の新型コロナウイルス感染症の影響を受け、日本でも、あらゆる病院が非常に厳しい環境下での診療を余儀なくされています。
そんな状況の中、医療現場の先生方の頭を「密か」に悩ましている、もう一つのテーマに「医師の働き方改革」があります。
2024年4月から時間外労働の上限規制が医師にも適用され、原則、年間960時間以内となります。「医師の働き方改革」に関し、特に地方の病院においては勤務医不足により病院経営が悪化し、地域医療の崩壊を招くとみる病院経営者は約6割という病院団体の調査報告もあります。
演者は、医療過疎地域にある急性期病院でいち早く「医師の働き方改革」に取り組み、成功させた事例をご紹介します。コーチングをコミュニケーションスキルとして活用し、医局員達とディスカッションを重ね、医療現場のニーズを基に業務改善を行うことによって、医局員全員の残業をゼロとしました。
さらに、昨年6月にコーチングを用いて「医師の働き方改革」を推し進めている病院へのアンケート調査を行いました。実際に、上手に「医師の働き方改革」を進めていくノウハウについても解説いたします。
1.厚生労働省が考える「医師の働き方改革」について
2.医療過疎地域の急性期病院にて、医局員全員の残業をゼロにした
「医師の働き方改革」の取り組みについて
3.コーチングを用いて「医師の働き方改革」を推し進めている病院へのアンケート調査、
および、複数の病院長へのインタビュー結果の報告
4.自病院で「医師の働き方改革」を如何に行っていくべきか(補助金申請についても含む)、
そのポイントを分かりやすく解説
5.質疑応答
すべての病院で、「医師の働き方改革」は可能です!過疎に悩む地域の急性期病院で、
実際に「医師の働き方改革」を成功させた著者が売上や診療の質を上げながら環境を
劇的に改善した経験とノウハウを紹介。
日本糖尿病学会専門医・研修指導医、日本肥満学会専門医、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医、日本コーチ協会認定メディカルコーチ。
1998年順天堂大学医学部卒業後、順天堂大学代謝内分泌学助教、順天堂大学大学院内科・代謝内分泌学専攻博士課程卒業などを経て、2012年に順天堂大学附属静岡病院糖尿病・内分泌内科科長(兼准教授)に就任。同院でコーチングの手法を活用し「医師の働き方改革」に着手。2016年から日本IBM株式会社にて専属産業医を務めた後、2018年に独立。令和2年度より厚生労働省医務局委託事業「医療従事者勤務環境改善のための助言及び調査業務」検討委員会の委員に就任。