コロナ禍におけるサイバー攻撃の傾向と対策
〜サイバー攻撃に狙われるテレワークと医療、教育〜
NTT チーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト
松原 実穂子(まつばら みほこ) 氏
新型コロナウイルスの感染拡大が始まって以来、急速に増えたテレワークであるが、オンライン会議の 多用を含めIT環境が激変しているにもかかわらず、サイバーセキュリティで具体的に何に気を付けるべきかの研修は世界的にそれほど行われていない。また、医療機関や学校・大学へのサイバー攻撃が大幅に増えている。コロナ禍において留意すべきサイバー攻撃の傾向と対策について考察する。
1.「サイバー」とは何か
2.コロナ禍におけるサイバー攻撃増加の背景
3.テレワークへのサイバー攻撃
4.医療機関へのサイバー攻撃
5.学校へのサイバー攻撃
6.今後のサイバーセキュリティ
早稲田大学卒業後、防衛省にて勤務。ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院に留学し、国際経済・国際関係の修士号取得。修了後ハワイのパシフィック・フォーラムCSISにて研究員として勤務。
帰国後、日立システムズでサイバーセキュリティのアナリスト、インテルでサイバーセキュリティ政策部長、パロアルトネットワークスのアジア太平洋地域拠点における公共担当の最高セキュリティ責任者兼副社長を歴任。
現在はNTTのチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジストとしてサイバーセキュリティに関する情報発信と提言に努める。
著書に『サイバーセキュリティ 組織を脅威から守る戦略・人材・インテリジェンス』(新潮社)。